今日のみ言葉【No.2671】(2021年11月 5日)「神の国の原理(2)」

あなたに求める者には与えてやり、あなたの持ち物を奪う者からは取りもどそうとするな。
(ルカ6:30)

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「古池や 蛙飛び込む 水の音」

俳句の五七五や短歌の五七五七七の決まりきった形式は、日本人の耳に心地よく響くようです。

ユダヤの数え歌では、その数は4です。

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ルカ6:20-38を読むと、似たようなことが雑然と置かれているのではなく、4つごとに区切られていることがわかります。

これは古来からの数え歌の形式にならっているのです。

興味のある方は、箴言30章15節以降の箇所をお読み下さい。

1,2,3と来て、4つ目に一番言いたいことを言います。

こういうリズムがヘブル語的には心地よいのです。

このような文学形式を知ると、聖書のこの箇所で言いたいことがより明確につかめるようになります。

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神の国の原理は決められた規則で推進されるのではなく、愛によって進められます。

その具体的実例が次々と書かれていますが、まず最初の4つを見ていきましょう。

ここでは、自分に敵意を抱く者、自分を憎む者に対する愛が述べられています。

1.敵を愛せ。2.のろう者を祝福せよ。3.頬を打たれたら片方の頬を出せ。

そして4つ目がメインとなります。

「あなたに求める者には与えてやり、あなたの持ち物を奪う者からは取りもどそうとするな」
(ルカ6:30)

何事でも与える立場に自分を置き、あなたのすべての行動が愛に裏打ちされたものとなるように心がけなさいということです。

次の31節にはまとめと強調が付け加えられています。

愛を持って与えるという具体的行動をするためには、

「人々にしてほしいと、あなたがたの望むことを、人々にもそのとおりにせよ」
(ルカ6:31)

を基準とせよということです。

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覚えておいていただきたいのは、これは救いの条件ではないということです。

敵を愛するようにならなければ天国に行けないかも…、と悩む必要はないのです。

神様はキリストを信じてクリスチャンになった人を、キリストに似た者へと成長させようとなさいます。

これを「聖化」(せいか)と言います。

与える人になろうと努力することは良いことですから続けて下さい。

しかし、成長の過程で「どうしてもできない」という壁にぶつかります。

その時点で我力に頼ることはあきらめましょう。

そして、神が敷かれた「本道」へと路線を切り替えるのです。

それは、聖霊の力によって敵を愛する人へと変えられるのだという信仰を持ち、神の恵みに浸ることです。

その道を行った先に、敵を愛する人となっている自分がいるのです。

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神の力におまかせし、今日も愛の人へとなる訓練を受け続けて参りましょう。

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