今日のみ言葉【No.2567】(2021年 6月21日)「キリスト教イロハ(162)『ルター(2)』」

主なる神は言われる、わたしは悪人の死を好むであろうか。むしろ彼がそのおこないを離れて生きることを好んでいるではないか。
(エゼキエル18:23)

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まじめな人は自分を責めます。

「今の自分はダメだから、もっと良くならねばならない」

だからこそ成長するのですが、たとえマイナスの自分からプラスの自分になったとしても、やがてそのいる位置がマイナスに見えてきて、

「今の自分はダメだから、もっと良くならねばならない」

という繰り返しの人生を生きることになります。

ルターの修道院生活もこの悪循環に陥りました。

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ルターは神に救われることを熱望していたので、修道院の厳しい規則をことごとく守りました。

「恵みの神」にどうしても出会いたかったからです。

修道士時代の初期、彼はこう考えていました。

「現在の自分は神に出会える程のあるべき姿にはなっていない」

つまり、自分は今マイナスの状態にいるのだから、早くプラスの状態へと持っていかねばならないと思っていたわけです。

もしあなたがルター同様、自分を責めているなら、

「主なる神は言われる、わたしは悪人の死を好むであろうか。むしろ彼がそのおこないを離れて生きることを好んでいるではないか」
(エゼキエル18:23)

という御言葉は恵みの言葉とは聞こえません。

むしろ、

「お前はまだその行いから離れていない。それでどうする」

という神の怒りが眼前に迫っているように感じることでしょう。

ルターの魂も大変苦しんでいたのです。

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ルターはこれをどのように解決しようとしたでしょうか?

「修道士ルターは、自分がまだ、あるべき自分になっていないことを知って苦しんでいた。したがって、自分が自分になるために、神をもち出してきた。しかし、神との関係で問題の解決を得ようとしたまではよかったが、ルターは自分から主導権をとろうとしたところに大きな落とし穴のあったことを知らなかったのである」
(『改革者マルティン・ルター』、岸千年著、聖文舎、P44)

「私が」恵みの神に出会おうとしたことが落とし穴だったのです。

ルター自身が主導権をとろうとしたところが急所なのです。

これが後の「塔の体験」につながり、彼の信仰は大きく開けていきます。

以下、次回に続きます。

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恵みの神との出会いを期待し、今日与えられている神様からの宿題を一つ一つこなして参りましょう。

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