今日のみ言葉【No.2629】(2021年 9月14日)「麦畑にて(2)」

そこでイエスが答えて言われた、「あなたがたは、ダビデとその供の者たちとが飢えていたとき、ダビデのしたことについて、読んだことがないのか。
(ルカ6:3)

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横綱相撲というものがあります。

大相撲で横綱は最も強い力士ですから、格下の挑戦をものともせず、圧倒して勝つことがありますが、横綱相撲と評される時はそうではありません。

相手力士の攻めを真正面から受け止め、相手有利の型になってもあわてることなく、盛り返して反撃し、最後は危なげなく勝つ相撲です。

横綱がいかに別格の存在であるかが示された時、それが横綱相撲と言われる時です。

イエス様対パリサイ人の議論はこれと同じ様相を示しています。

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安息日に麦の穂をつみ、手でもんで食べたのは労働に当たるから律法違反だと指摘したパリサイ人に対して、

「弟子たちは、空腹であったので、穂を摘んで食べはじめた」
(マタイ12:1)

とあるのですから、

「私の弟子たちは空腹のあまりやってしまったことなので、その程度のことは勘弁してくれ」

とイエス様は言ったのではありません。

イエス様はこう答えられました。

「あなたがたは、ダビデとその供の者たちとが飢えていたとき、ダビデのしたことについて、読んだことがないのか」
(ルカ6:3)

聖書に対しては聖書でお答えになるのです。

これで同じ土俵で相撲が取れます。

パリサイ人の攻めをイエス様がガッチリと受け止め、土俵の外まで押し返す横綱相撲を見せられるのです。

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イエス様は、あのダビデさえ供えのパンを食べた(サムエル記上21:1-6)という史実を持ち出してきます。

律法至上主義のパリサイ人は、これで一気に窮地に陥ります。

確かに聖所のパンは祭司以外は食べてはなりません(レビ記 24:5-9)。

しかし、ダビデがその律法を破っても咎(とが)められていないのは、律法を守ることよりも大事なことがあるということを意味します。

それは命です。

命にかかわる緊急事態では、命の方が律法より優先します。

命は律法にまさるのです。

弟子たちが麦畑で空腹を満たしたことは命を守ることに当たり、それは安息日には労働をしないという律法より優先するとイエス様は語られたのです。

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あなたの命を大切にされるイエス様と共に今日も歩んで参りましょう。

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