今日のみ言葉(2012年 3月21日)【No.269】
ところが主人は、この不正な家令の利口なやり方をほめた。この世の子らはその時代に対しては、光の子らよりも利口である。
(ルカ16:8)
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今日の聖句は難解な個所です。
誰でも「あれっ?これでいいの?」と思ってしまいます。
それは、この家令の不正が奨励されていると読んでしまうからです。
結局、人をだまして自分の得になるように生きなければならないのだ…、と考えると聖書は分からなくなります。
ほめられているのは、不正な家令の「利口なやり方」です。
彼の考え方に注目しなければならないのです。
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このたとえ話は、死後の人間への裁きと、それに対する今の生き方を取り扱っています。
主人は裁き主である神を表し、不正を働いた家令とは人間のことです。
この家令は主人の財産を浪費していたことがばれてしまいました。
主人の財産とは、人間に与えられた時間や能力のことです。
それらを自分のためにのみに使っていることが浪費です。
つまり、現在生きている生き方に応じ、人は死後、裁かれるということなのです。
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このたとえ話のポイントは、
「やがて神の前に立つ時に備えて、今、あらゆるものを総動員して備えなさい」
ということです。
この家令はやがて主人の前に立ち、裁きが下されることを承知しました。
そこで、自分の立場をフルに利用してその時に備えたのです。
ほめられたのはその利口なやり方です。
終末に備えて生きる、その考えが賞賛に値するものとしてほめられたのです。
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私たちも1年前、東日本大震災を通して、神様からその現実を見せられました。
人生には終わりが必ずあり、それが津波と共に突然やってくることもあるのです。
聖書を通して神が示しているのは、そのことだけではありません。
死後、人間には生きていた時の行いに応じての裁きがあると告げています。
その事を恐れるのではなく、そのために今、キリストの救いを受け入れ、与えられた時間や才能を神のために用いることに全力を傾けましょう。
そこに新しい人生の道が開かれていきます。
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終末に備える第一歩として、次のような訓練を自分に施してみましょう。
今日、再び大地震が起き、明日から1ヶ月間、他の場所で避難生活を送らなければならないとします。
準備は今日一日だけ。
あなたは何をしなければならないでしょうか?
…、…、
それを今日やるのです。
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今の時を賢く用いて参りましょう。
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