今日のみ言葉【No.2363】(2020年 9月25日)「ユダの裏切り(6)」
愛のおのずから起るときまでは、ことさらに呼び起すことも、さますこともしないように。
(雅歌2:7)
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今日は聖書解釈というより私の体験からのお話をします。
ユダは放っておかれたのではなく、イエス様から「そっとそのままの愛」で包まれていたのだということの理解につながれば幸いです。
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教会でいろいろな人をお預かりしていた時の話です。
スタッフの私はあらかじめ訓練を受けていますので、その方々の行動を受容しようとする心構えはありますが、もうこれ以上はとても無理、という限界はやはりあります。
そこで牧師に提言します。
「もうあの人には言ったほうがいいです。いくら何でもこれは言わないとダメだと思うのですが…」
ここで牧師のとっておきのセリフが出ます。
「そっとしておきなさい」
それは、関わるスタッフ側の忍耐が足らないぞ、という指摘であり、また、こちらから何もしないままで、お預かりしている方々の変化を待てということでもあります。
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さて、そのアドバイスに従わないで叱咤激励したら、どんなことが起きるのでしょう?
たとえば、
「ちょっと、あなた、そんなことではダメでしょう!一体何のためにここに来たんですか?もう何ヶ月もいるでしょう。これだけの時間をムダにしたいんですか!」
と、ギューッと強く言うと、相手は待ってましたとばかりに応戦します。
「こっちの気持ちも知らないで…。私はね、今まで言わなかったけどね、じゃあ言いますよ。だいたいこの教会はね、アンタたちはね…」
このような展開に持ち込むことが相手の狙いなのです。
やんややんやと言い争いや弁解に時間を費やすことができるので、本当の自分を直視するというつらい作業をしなくてすむからです。
自分の真の姿を見つめるというつらい作業を経て、初めて成長があります。
しかし、そこでスタッフ側がうかつに手を出すと、自分を直視せざるを得ない状況からうまいこと逃げられるので、こんなラッキーなことはありません。
まして、自分が正しいのだと主張でき、重荷から解放されるので、マイナスをぶつけ合う時間が楽しくて仕方ないのです。
こうなると、今まで積み上げてきたものが全部台無しになります。
だから、そっとしておくのです。
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そっとする。
何もしない。
そのような状態に置かれると、人は自分の本当の姿を見つめたくないので、人の心をガリッとひっかくような言葉を吐き、周囲の人間にぶつけて自分の気持ちを紛らわそうとします。
「アンタだって、時々嫌なことあるんじゃないの」
「あなたここに来て3年目?ヘェー、それにしては全然成長してないんじゃない?」
ところが、スタッフの誰もその誘い込みに乗らず、まともに応答しないので、その人はただひたすら自分を見つめる作業に向くしか道がなくなります。
自分の本当の姿はみじめなものです。
しかし、それを見つめ、その自分を良しとし、受け入れるところから本当のスタートが始まるのだと教えられるのです。
イエス様がユダに対して身をもって示された「自由意志の尊重の愛」とは、放ったらかしではありません。
そこには、相手の変化を期待しながら待つ忍耐と希望とがあるのです。
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「愛のおのずから起るときまでは、ことさらに呼び起すことも、さますこともしないように」
(雅歌2:7)
この愛で私たちは愛されていることを思いつつ、今日の一日を大事に過ごして参りましょう。
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