今日のみ言葉【No.1073】(2015年 6月29日)

わたしは新しい事を告げよう。
(イザヤ42:9)

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サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」は、「逆境での強さ」が見る人の心を引きつけます。

ところが、そのなでしこらを率いる佐々木則夫監督は、山形県尾花沢市で過ごした少年時代、

「一人っ子で、おばあちゃん子。ひ弱で、もじもじする子」

だったそうです。

しかし、このおばあちゃんの行動が佐々木少年の人生に強さを加えたようです。

「いじめに反発できなくて、授業中におばあちゃんがクラスに殴り込んできたことがあった。気の強いおばあちゃんでね。恥ずかしいからやめてくれよと思ったけど」
(2015年6月16日付 読売新聞

佐々木氏の人生にはその後も逆境が続きますが、このおばあちゃんの行動が逆境を乗り越える一助となったことは想像に難くありません。

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イザヤ書第42章は、

「わたしの支持するわがしもべ」
(イザヤ42:1)

つまり、新約聖書で明らかにされるイエス・キリストが預言されているところです。

しかもここは、神がイスラエルを愛していることを熱烈に語っている章でもあります。

しかしイスラエルにはその神の愛が分かりません。

神の愛の声が聞こえず、愛のわざが見えないイスラエルに対して、

「耳しいよ、聞け。目しいよ、目を注いで見よ。」
(イザヤ42:18)

と神は叫びます。

これほどまでに人間のことで心揺さぶられ、感情的になる生きた神の姿が明らかにされている個所は他にないでしょう。

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この愛は、「わたしの支持するわがしもべ」である救い主キリストによって成就されます。

ただし、神が遣わす救い主は、「しもべ」としてあなたのもとにやって来られるので、

「彼は叫ぶことなく、声をあげることなく、その声をちまたに聞えさせず、」
(イザヤ42:2)

とある通り、大声であなたを説き伏せる方ではありませんから、じっと心の耳を澄ませて声を聞かなければなりません。

と同時に、

「また傷ついた葦を折ることなく、ほのぐらい灯心を消すことなく、真実をもって道をしめす。」
(イザヤ42:3)

とあるように、神の愛がわからないままのあなたを忍耐強く支え、正しい道へと導こうとされます。

この「しもべ」として仕える救い主が

「わたしは新しい事を告げよう。」
(イザヤ42:9)

と、人生に新しい展開があることを知らせてくださいます。

人生の大波の向こうに、神の愛の光が待っていることを先取りして、今の不安を乗り越えていけるのはなんと幸いでしょうか。

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先日、

「うちの子が最近なかなか学校へ行かなくて…」

というお母様からの相談を受けました。

よくある話かと思われるかもしれませんが、実はその方の職業はカウンセラーなのです。

カウンセラーなら自分の子供をカウンセリングできるのではないか…、と思いますが、当事者となるとまた心の動きが違います。

カウンセラーは公に人に関わる仕事に携わる前に、十分、自分がカウンセリングを受けなければなりません。

そうやってクライエントの気持ちがわかり、カウンセリングとはこういうものだという実際の体験を経てからようやく相手の心に触れさせていただけるのです。

さてそのお母様のお話では、小学校6年からぐずぐず言い出し、中学校の今は、長期の休みはしないまでも、

「最近は3日に1回は休んだりぐずったりの毎日が続いています」

ということでした。

親の心境としては、このままズルズルと休みが長引き、最悪の場合は…、と明るい方向へ考えることはなかなかできません。

第3者の客観的視点が必要なのはこのような時です。

私はお母さんにこう言いました。

「3日に1回が続くということは、それはお子さんのペースなのではないでしょうか?」

「今日学校に行ったら自分が壊れてしまう、と感じる本能的直感なのかもしれません」

「お子さんは、自分の命を守るセーフティネットを、3日に1回、自分で作っている、というふうに考えてみたらどうでしょう?」

するとそのお母さんは、

「う〜ん、それをうちの子に言うのは難しいですね」

と自分で自分を受容し、

「でも、そう考えて子供に向きなおしてみます」

と、さすがカウンセラー、チャレンジすることを決心なさいました。

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最良のカウンセラーは、救い主イエス・キリストです。

聖書の御言葉に耳を澄まし、新しいことをなされる主に信頼し、今日の一歩を踏み出して参りましょう。

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