今日のみ言葉【No.2304】(2020年 6月25日)「キリスト教イロハ(81)『終末』」

また、戦争と戦争のうわさとを聞くであろう。注意していなさい、あわててはいけない。それは起らねばならないが、まだ終りではない。
(マタイ24:6)

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コロナウイルスのような疫病や、気候の変動、天変地異、戦争など、日常生活が脅かされるような出来事に巻き込まれると、どんなに楽天的な人でも世の終りが近いのではないかと意識します。

キリスト教で言う終末とは何でしょうか?

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まずそれは歴史の終わりの時のことを言います。

ではその時点で何もかも無くなってしまうのかというとそうではなく、終末とは神の支配の完成の時でもあります。

この世の悪に対して、神の主権が確立するときなのです。

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このような点で旧約と新約は共通の考えなのですが、新約において違うことは、イエス・キリストの出現によって、

「終末はすでに始まっている」

と考えることです。

「終りの始まり」とは妙な考え方ですが、いよいよ神の支配の完成というゴールに向けて正式なスタートが切られ、私たちが今生きている時代はそのゴールに向かっている時代なのだという認識です。

ただしその道は一直線ではありません。

世の終りは、気がついたら突然来ていた、ということになるのでしょうが、そこに至るまでには紆余曲折があり、行きつ戻りつの時代が続きます。

イエス様は世の終りの様子を知りたがった弟子たちにこう語っておられます。

「また、戦争と戦争のうわさとを聞くであろう。注意していなさい、あわててはいけない。それは起らねばならないが、まだ終りではない」
(マタイ24:6)

キリストの再臨という最終地点にまでは一気に行きません。

神は全人類に救いのチャンスを与え、御子イエスを信じる者が一人でも多く起こされることを願っておられるからです。

「神はそのひとり子を賜わったほどに、この世を愛して下さった。それは御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである」
(ヨハネ3:16)

今私たちが通っている時代は、神が終わりの時を示す様々な前兆を起こし、それを体験した人が本当の意味で終末を意識し、神に立ち返るためのときなのです。

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終末の意味を正しくとらえ、キリストの救いを伝える毎日を送って参りましょう。

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