今日のみ言葉【No.2638】(2021年 9月27日)「キリスト教イロハ(182)『詩篇』」

芭蕉像(山寺観光協会サイトより)

主はわたしの牧者であって、わたしには乏しいことがない。 主はわたしを緑の牧場に伏させ、いこいのみぎわに伴われる。
(詩篇23:1-2)

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松尾芭蕉の「奥の細道」にはたくさんの名句がありますが、やはり山寺で詠んだこの句が代表作でしょう。

「閑(しづか)さや岩にしみ入(いる)蝉の声」

一瞬にして真夏の蝉の鳴く情景に引き込まれ、その声が岩の中にしみ入る静寂感で暑さをも忘れさせる感覚を味わいます。

聖書にはこのような文学としての詩篇があります。

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詩篇は古代イスラエルの膨大な詩の中から150篇を厳選した名詩選集です。

大まかに言って、紀元前1000年のダビデの頃から紀元前200年頃のマカベア時代までの神讃美や詩、祈りの文が集められています。

その中にはダビデやソロモンの作もありますが、作者についての詳細は不明です。

詩篇の中でも代表的な作は詩篇第23篇です。

「主はわたしの牧者であって、わたしには乏しいことがない。 主はわたしを緑の牧場に伏させ、いこいのみぎわに伴われる」
(詩篇23:1-2)

私たちは緑の牧場がどこにあるか知らなくても、あるいは、泉がどこにあるのかわからずに不安の中にいたとしても、牧者である神はご存知だと宣言しています。

そして、神はそれ知っているだけでなく、私たちをそこへ導くと約束されておられます。

その牧者たる神に従う羊である私たちであるので、

「わたしには乏しいことがない」

という人生を送ることができるのです。

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詩篇は味わうべき書です。

一度に全部読んで、その内容を要約しようなどという読み方は勧められません。

少しずつ、時間をかけて、あなたの感性を働かせて読む読み方をおすすめします。

そこで神様が示すメッセージを感じ取り、生活に生かしていこうとする時、詩篇はあなたの人生の友となることでしょう。

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詩篇を味わって読むひとときをお持ちになられますように…。

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