今日のみ言葉(2011年6月18日)【No.90】
「あなたの荷を主にゆだねよ。主はあなたをささえられる。主は正しい人の動かされるの
を決してゆるされない。」
(詩篇55:22)
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ゆだねられない、と思い悩むあなたに朗報です。私たちは結構知らずにゆだねているので
す。
子供を幼稚園の送迎バスに乗せれば、保育士さんにゆだねていることです。
ATMでお金を入金するのは、あなたの財産を銀行にゆだねることです。
飛行機に乗ったら、後はパイロットが握る操縦桿に命をゆだねていることになります。
そう思うと、世の中は自分の手から放してゆだねていることばかりです。
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米沢興譲教会の高野昭師がこんなお話をされていました。
あるお店で椅子にかけていると、ギラリと光るナイフを持った女の人が近づいてきました。
「いよいよその時が来たか…」
その刃が頬に当てられた瞬間、不覚にも高野師は眠りに落ちてしまいました。
目が覚めるとその女の人はそばに立ち、
「先生、お疲れのようですね。おひげ、きれいに剃っておきましたよ」
とニコニコ顔で話してくれました。
そうです、そこは床屋さんだったのです!
ナイフの刃を顔に当てられても、のどに当てられても、安心して眠っていられるのは、20
年来通っているその床屋さんを信頼しているからです。
そのままそっくり、すっぽりとゆだねるためには、
「大丈夫だ、ゆだねたこの方に私は支えられている」
という実感が必要です。
その実感を得るためには、まず思い切って何かを神様にゆだねてみることが一番の近道で
す。
すると、「支えられるとはこういうことか」という感覚を自分のものとします。
一度「ゆだねて支えられた」という実感をものにすると、更に大きいものをゆだねたくな
ります。そして、「大丈夫だ」という実感が増し加えられていきます。
途中で、「ゆだねたら逆の結果になって損をした」「もうゆだねるのも終わりだ」と思う
時も出てくるでしょう。全て自分の思い通りになるとは限りません。
神様の御心がわかるためには、ある程度の長い時間が必要です。
「今は分からないが、後できっと分かるようになる」
と思って、またゆだねてみることです。
やがてゆだねた人でなければ分からない神の御心が明らかにされます。
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「サザエさん」の著者長谷川町子さんは、漫画家になるため、「のらくろ」の作者である田河水泡さんの家に住み込みで弟子入りしました。16歳の時です。
その年齢で家を離れ漫画家の修業を始めたのですから、当然のことながらホームシックになります。せめて週に一度は家に帰りたい。その理由を一生懸命考えた末、お母さんが熱心なクリスチャンだったことから、こういう知恵が湧きました。
「『毎週教会にだけはかよいたいから、日曜にお暇がもらえるようにおねがいして』と、母にテガミを出しました。こと信仰となると、ウチは、あらゆるものに優先します。」(『サザエさんうちあけ話』,長谷川町子著、姉妹社,P10より)。
信仰第一のお母さんはすぐに来てくれ、こう言いました。
「どうぞ町子を、よろしくお願いいたします。何も望みはございませんが、たった一つ、日曜日には、どこの教会でもよろしいのですが、お近くの教会の礼拝に、出席させてくださいませんでしょうか」(「こころの時代」,NHK教育テレビ,1998年7月5日放映分より)。
お母さんはストレートにお願いし、結果を神にゆだねたのです。すると、思いもかけない展開になりました。
「先生は、『そりゃいいことだ、よかったよ。トナリが教会なんだ』植えこみの茂みで、ヤネの小さな十字架を見おとしていました。『じゃあ、ぼくらもいこうか』とおっしゃり、このうらめしいメソジスト教会に、私は泣く泣く先生・奥さまのお供をして毎週かようハメとなりました」(『サザエさんうちあけ話』,P11より)。
このことがきっかけで田河水泡・高見澤潤子ご夫妻はクリスチャンとなり、戦後の日本に大きな影響を与える人となったのです。
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あなたの荷を主にゆだねたら、主があなたを支えられます。その経験を今日も一つ一つ積
み上げて参りましょう
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