今日のみ言葉【No.409】(2012年 9月27日)

御言を宣べ伝えなさい。時が良くても悪くても、それを励み、あくまでも寛容な心でよく教えて、責め、戒め、勧めなさい。
(第2テモテ4:2)

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日本で車のリースが始まってから50年。今や国内で300万台のリース車両が走っています。

サービスが普及した理由は、リース会社が車のメンテナンスや、時には事故処理までも一手に引き受けてくれるからです。

国内最大手の会社のメンテナンスは、一風変わっています。

エンジンオイルは通常の5千キロの倍の1万キロ走行の時点で交換。真っ黒になっても替えません。

随分ケチるものだと思いきや、タイヤは「まだ乗れるのに…」と思うほどの溝であっても新品と交換します。

特に雪道を走るスタッドレスタイヤは毎年交換です。

その理由は、

「タイヤが交通事故対策のキーポイント」

と多くの事例から分かっているからです。

タイヤにかける僅かな経費で、交通事故の補償や修理で払う莫大な経費が浮くというわけです。

さすがにナンバー1企業はしっかりと経営の「肝(きも)」を押さえています。

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パウロが死を前にしてテモテに言い残した、キリスト教の肝、とは何でしょうか?

それは、

「御言を宣べ伝えなさい。」

ということです。

パウロは、「おごそかに命じる」と前置きした後で、今日の聖句を語っています。それだけ重要なことだったのです。

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御言を宣べ伝えるのには、まず第1に、

「時が良くても悪くても」

です。

今年は暖冬のようだから去年の冬タイヤをそのまま使う…、のではなく、リース会社が毎年きちんと替えるように、時の良し悪し、人が聞いてくれるくれないに関係なく、忠実に御言葉を語ることです。

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第2に、

「寛容な心で」

です。

もしあなたが、

「悪人に手向かうな。もし、だれかがあなたの右の頬を打つなら、ほかの頬をも向けてやりなさい。」
(マタイ5:39)

という御言葉を伝えたら、これを初めて聞く人たちとの間で一波乱あることでしょう。

反対意見や冷やかし、自己中心な解釈等に出会うこともあります。

ですから、寛容な心が必要なのです。

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3番目に、

「よく教えて、責め、戒め、勧めなさい」

です。

教えるとは、その人の理解できるレベルで福音を語ることです。

責め、戒めるとは、神の前にその人を引き出すことです。

つまり、その人が御言葉の光に照らされた自分自身を見ることが出来るように語る、ということです。

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御言葉を宣べ伝えることが、あなたの人生を豊かにします。

御言葉を伝える時に、誤解や迫害を生むことがあるかもしれません。

しかしそれは、リース会社が新品タイヤの料金を払うという、一見損に見えることと同じような事です。

やがてその出費が多くの交通事故を未然に防ぎ、全体から見ればほんの僅かであったと感じられるようになります。

そのように、あなたの人生でも、御言葉を伝える時の迫害や誤解があるでしょうが、それを補って余りある神様の祝福と、災いを未然に防いで下さった、という体験をするのです。

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神の守りを信じ、時が良くても悪くても御言葉を伝える人生を送って参りましょう。