今日のみ言葉【No.2227】(2020年 3月23日)「キリスト教イロハ(56)『献金』」

2020年3月23日

各自は惜しむ心からでなく、また、しいられてでもなく、自ら心で決めたとおりにすべきである。神は喜んで施す人を愛して下さるのである。
(第2コリント9:7)

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科学万能信仰で無宗教時代の私が教会の礼拝に初めて出席した時、本当に何も知らなかったので、

「感謝の献金の時に移ります」

というアナウンスがされた時にはびっくりしました。

あわてて財布から何がしかのお金を袋に放り込んだ記憶がありますが、その時に、

「なるほど、ここではこういうやり方で入場料を取るのか。牧師さんの説教が自分の役に立ったかどうかで価格が決められるから合理的だな」

などと不遜にもそう思ったことを覚えています。

献金は会費でも木戸銭でもなく、そして教会への寄付でもありません。

聖書が言う正しい献金とはどういうものなのでしょうか?

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献金は神に対する感謝の捧げものです。

献金は礼拝において捧げられるのが原則で、それは旧約時代も新約時代も変わりありません。

ただし、旧約時代には全収入の十分の一を捧げるという規定がありました。

これを「什一(じゅういち)献金」と言います。

「わたしの宮に食物のあるように、十分の一全部をわたしの倉に携えてきなさい。これをもってわたしを試み、わたしが天の窓を開いて、あふるる恵みを、あなたがたに注ぐか否かを見なさいと、万軍の主は言われる」
(マラキ3:10)

そのように聞くと、この世の仕組みに慣れた人は、

「なるほど、教会経営の安定化には10%が相場か。まあ、景気不景気に合わせて若干のパーセンテージの上下は仕方ないな」

などと自動調整しようとします。

そうなるとこれは信者の義務となり、いわば掟、律法による縛りとなり、決して自由な思いでしていることにはならないわけです。

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しかし、新約時代の今は献金の意味は変わりました。

什一献金はしなくても良くなったということではありません。

イエス様はこうおっしゃっています。

「わたしが律法や預言者を廃するためにきた、と思ってはならない。廃するためではなく、成就するためにきたのである」
(マタイ5:17)

過去の律法はイエス・キリストの十字架と復活のみわざによって一旦は廃棄された形になりましたが、新たな意味付けがされ、さらに上のレベルで成就されたのです。

つまり、もはや十分の一にこだわらずにいていいということです。

5%でも10%でも、収入の半分の50%でも捧げて良いのです。

肝心なことは、喜んで捧げているかどうかです。

新約時代の献金の基準はこうだからです。

「各自は惜しむ心からでなく、また、しいられてでもなく、自ら心で決めたとおりにすべきである。神は喜んで施す人を愛して下さるのである」
(第2コリント9:7)

あなたが神様への感謝を表す時、強制されてでもなく、見栄を張ってでもなく、自分で決めて喜んで捧げることが聖書的献金なのです。

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アメリカの偉大な伝道者ビリー・グラハム師の献金のエピソードを紹介します。

グラハム夫妻が礼拝に出席し、教会から帰る時、彼は奥さんにこう言いました。

「今日は失敗したよ。献金の時、10ドル札だと思って間違って100ドル札を入れてしまった」

日本的に言えば、千円札だと思って出したのが一万円札だったということです。

すると奥様がこう言いました。

「あなた、大丈夫よ」

夫のビリー師は、まさかお釣りが戻ってくるはずはないと思いながら奥さんの方を振り向くと、彼女はこう言ったそうです。

「神様はあの100ドル札は10ドルだと思って受け取っておられるわ!」

そうなのです。

教会の帳簿には確かに100ドルと記載されますが、神様の帳簿には10ドルと記されるのです。

あなたの心からの捧げものを神様は受け取られるのです。

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惜しむ心からでなく、また、しいられてでもなく、喜んで捧げる信仰生活を送って参りましょう。

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