今日のみ言葉【No.2219】(2020年 3月 9日)「キリスト教イロハ(53)『契約の箱』」
彼らはアカシヤ材で箱を造らなければならない、…、あなたは純金でこれをおおわなければならない。
(出エジプト25:10、11)
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「契約の箱」が一挙に日本人にも身近になったのは、映画「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」(1981年)からだったのではないかと思われます。
ハリソン・フォード主演のインディ・ジョーンズシリーズ第1作です。
●Youtube動画
行方知れずになったユダヤの秘宝「アーク《聖櫃》」を探し求めるアドベンチャー映画ですが、このアーク(Ark)とは契約の箱のことです。
今日はこの契約の箱について学んでいきましょう。
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モーセの時代、神はイスラエルの民に契約の箱を作るようお命じになられました。
その詳しい仕様は出エジプト記25章10節~21節に記されています。
箱の表面は純金でおおわれ、ケルビムという天使が1対、箱の上に対座して神の臨在を示していました。
現代は便利な時代で、スマホ・パソコン等で「契約の箱」というキーワードで画像検索すると、そのイメージが続々と出てきます。
日本人なら
「これを担ぐのか。お神輿(みこし)みたいだな」
という印象を持ってもおかしくないと思います。
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契約の箱と呼ばれる理由は、箱の中に十戒を記した二枚の石版が収められていたからです。
それと一緒に、荒野で降ったマナを入れた金の壺と、芽を出したアロンの杖が入っていたと言われています。
契約の箱は、出エジプトの旅の際には民の先頭を行き、カナンの地に侵入し、先住民と戦った時にも持ち運ばれました。
やがてソロモン王の時代、神殿が完成し、その中の至聖所に安置されました。
しかし、聖書ではヨシヤ王の時代以降、契約の箱の記述はなく、おそらくはエルサレム陥落の際にバビロンによって奪われ、そのまま行方不明になったのではないかと言われています。
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あなたの「契約の箱」も行方不明になっていませんか?
古代イスラエルでは、人が神に会えるのは、年に1回、大祭司のみ。
神様が会って下さる場所は、至聖所の契約の箱だったのです。
しかし、新約の時代、キリストの十字架で罪ゆるされたと信じる者には、主イエスの御名によって祈ることで誰でも神と交流することができ、また、聖霊なる神が内在してくださいます。
ただし、神様との間に罪があるとダメです。
祈りというパイプが罪で塞がれ、神様との通信が切断されてしまうのです。
神様と会える場である「契約の箱」を行方不明にしてしまった人は、次の約束で取り戻しましょう。
「もし、わたしたちが自分の罪を告白するならば、神は真実で正しいかたであるから、その罪をゆるし、すべての不義からわたしたちをきよめて下さる」
(第1ヨハネ1:9)
神の前で罪を告白したら、それは全てゆるされ、すべての不義からわたしたちはきよめられるのです。
ゆるされ、きよめられた感覚は無いかもしれません。
しかし、そうなったと信じ、人が何と言おうとこの神の約束にすがりつくのです。
神様との間に1本でも線が通ると、そこに光が灯ります。
その線を、2本、3本、10本、100本…、と増やしていくのです。
つまり、事あるごとに罪の悔い改めの祈りをし、神様との信頼関係を1本々々増やし、強固にしていくのです。
遅すぎることはありません。
神は悔い改める魂を決して軽しめられない御方だからです。
「神の受けられるいけにえは砕けた魂です。神よ、あなたは砕けた悔いた心をかろしめられません」
(詩篇51:17)
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神とあなたとの間の糸を、1本ずつ、少しでも多くつなぐ一日として参りましょう。
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