今日のみ言葉【No.797】(2014年 4月 4日)

われわれの間には、われわれふたりの上に手を置くべき仲裁者がない。
(ヨブ記9:33)

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アメリカとソ連が冷戦関係を終わらせるきっかけとなったのが、イギリスのサッチャー首相の仲介でした。

彼女はソ連のゴルバチョフ書記長と会見した時、

「私は洗礼を受けたクリスチャンです」

という言葉に驚きます。

と同時に、この人になら話は通じるはずだ、と、アメリカのレーガン大統領に告げます。

やがて歴史的な両国の核軍縮が進み、冷戦時代は終わりを告げました。

そして神を否定したソ連は崩壊し、ベルリンの壁が崩れるという驚くべき方向に歴史は急速に進んで行きました。

国際政治の最先端での和解・仲介は、このような信仰を通して進んでいったのです。

まことに歴史を背後で動かす神の存在を知らされます。

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ヨブは神を信じ、神の存在を堅く認めている者です。

そう信じ、今まで正しく生きてきたのに、なぜこの苦難が与えられているのか、その意味を問うています。

苦難の意味さえわかれば、納得し、耐え忍ぶことができるという考え方です。

しかしその意味が与えられません。

しかもこの第9章では、いかに神の前で人が弱い立場にあるかという事を論じています。

神は実に強く、人は神と争うことも、神の前で弁明することもできないと彼は主張します。

求めることができるのは、ただ神のあわれみだけだとヨブは言います。

「たといわたしは正しくても答えることができない。わたしを責められる者にあわれみを請わなければならない。」
(ヨブ記9:15)

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ここに旧約と新約の決定的違いが現れています。

新約の時代に生きる私たちには、仲介者なるイエス・キリストがおられます。

ルカによる福音書に、実を結ばないいちじくの木を切り倒してしまえという主人の命令に対し、

「ご主人様、ことしも、そのままにして置いてください。そのまわりを掘って肥料をやって見ますから。それで来年実がなりましたら結構です。もしそれでもだめでしたら、切り倒してください」。
(ルカ13:8-9)

と、とりなす園丁の話があります。

これが神の人との間に仲介者となってくださるイエス・キリストです。

キリストは私たちの罪の身代わりとなって十字架につき、神の前での罪の全てをご自分の命で贖い、帳消しにして下さいました。

ヨブが恐れた強くて嚴しい神の顔は、キリストを通して愛の神の顔となって見えてくるのです。

ですから、キリストの名によって祈るのです。

イエスの名を通してのみ、愛の神に連なることができるからです。

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あなたは神の前に一人ではありません。

仲介者としてのイエス・キリストが立っておられます。

イエスの名によって神に祈り、与えられた状況と立ち向かいながら、一歩々々、その中を通り抜けてまいりましょう。

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