今日のみ言葉【No.3556】(2025年 1月28日)「不正な家令の話(3)」
この家令は心の中で思った、『どうしようか。主人がわたしの職を取り上げようとしている。土を掘るには力がないし、物ごいするのは恥ずかしい。
(ルカ16:3)
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ルカ16章の不正な家令の話は、たとえ話ですので、現実にこのような人がいたわけではありません。
この家令は極端に自己中心的な人物として描かれていますが、それは、たとえ話の性質上、抽象的な概念を分かりやすく伝えることを目的としているからです。
イエス様は、不正な管理人の行動を通して、神の国を説明しようとしています。
この点を踏まえておけば、不正な家令の話が意図するところをつかむことができ、余計な脇道に逸れることはありません。
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さて、家令は自分の不正が主人にバレ、辞めさせられることになりました。
彼は心の中で
「どうしようか」
(ルカ16:3)
と思いました。
当然でしょう。
不正を働いたのですから、反省するのが当たり前です。
ところが、彼が最初に考えたことは、
「主人がわたしの職を取り上げようとしている。土を掘るには力がないし、物ごいするのは恥ずかしい」
(ルカ16:3)
でした。
彼は、自分の非を悔いたり、責めることをせず、まして主人にいくらかの弁済をしようなどとも考えていません。
主人のことなど考えもせず、
「これから自分はどう生きようか」
と考えたのです。
前向きと言えば前向きですが、自分の利得しか考えない自己中心の極みではないでしょうか?
あえて彼の弁護をすれば、
「土を掘るには力がないし、物ごいするのは恥ずかしい」
(ルカ16:3)
と、この不正な家令は、自分の真の姿を知っていたということです。
最初から、弁償することなどできない自分である、とわかっていて、その自分をいたずらに責めることなく、完全に自分を受け入れていたのです。
この点だけは評価できます。
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さて、主人の財産を任され、管理の仕事をするのが家令ですから、一般企業で言えば、経理部や財務部の部長のような人です。
計算に通じ、頭が悪いはずがありません。
彼はその賜物をフル回転させて、今後の生活を安定させるように働き出します。
多くの場合、不正を行う人は、その不正を拭うために、さらに不正を重ねるものです。
彼はどのようにするのでしょうか?
以下、次回に続きます。
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神の国はどのようなものかを思いめぐらす今日として参りましょう。
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