今日のみ言葉【No.2190】(2020年 2月 1日)「何があっても大丈夫」

2020年2月2日

たといわたしが悩みのなかを歩いても、あなたはわたしを生かし、み手を伸ばしてわが敵の怒りを防ぎ、あなたの右の手はわたしを救われます。
(詩篇138:7)

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東日本大震災が起きた翌日の午後、避難所に食料が届けられました。

人々は昨日から何も口にしていません。

おにぎりの配布の前、担当者がこう言いました。

「申し訳ありません、数に限りがありますので、二人で1個でお願いします」

ある夫婦は

「二人で1個だなんて、どうやって生きられるんだ!」

と叫びました。

しかしその隣の夫婦は

「ありがたい。二人で分け合っていただこう」

と言ったそうです。

緊急時ですから様々な反応が出てもおかしくありませんが、普段どのような考え方をしているかがこの時に出るのです。

詩篇138篇の記者は、過去の様々な出来事と現在を見、将来の希望に結びつけています。

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詩篇138篇は感謝と希望に満ちあふれている詩篇です。

しかしその明るい展望は、彼が生きていた時点で完全に成就していたとは言えません。

あくまで未来の希望なのです。

そして彼は今新たな悩みの中にいます。

それが

「たといわたしが悩みのなかを歩いても」
(詩篇138:7)

というところに現れています。

しかし彼は

「あなたはわたしを生かし、み手を伸ばしてわが敵の怒りを防ぎ、あなたの右の手はわたしを救われます」
(詩篇138:7)

と断言しています。

過去の人生体験で同じような試練に遭っていたのです。

それを

「どんなに祈っても試練は来る。一つ終わるとまた一つ…。ひどいもんだ」

と苦しみの面だけが強く残る人と、

「神様は祈りに答えて下さり、あの試練もこの試練も脱出させて下さった。祝福を与える神は何と素晴らしいことだろう」

と喜びの方に目を向ける人とがいます。

どちらも事実であり、紙の表と裏のようなものです。

ですから、どちらを言っても正解です。

しかし、どのみち試練や悩みが人生にはあるのなら、詩篇138篇の記者のように、

「神によって過去の問題はいつの間にか解決されたのだから、現在も悩みがあるが、その中で今までのように神によって支えられ、将来は感謝することができる」

という人生の見方をすることをお勧めします。

それがストレスあふれる人生を生き抜いていく力となり、現在が失望でなく希望を持って生きることができるようになるからです。

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ロシアでは革命・粛清・体制崩壊を通して悲惨な体験を持っている人々が数多くいます。

最近の研究で、

「このようなトラウマ体験をした人は必ず心が病む」

という説が覆されました。

約3割の人に精神的悪影響が残りましたが、約6割の人は普通に過ごし、逆に幸福感を持って生きている人々がいたのです。

その人たちに共通している考え方は、

「私はあんな大変なところを通ってきた。今後どんなことが起きてもあれほどのことは起きないだろう。だからこれから何があっても大丈夫。生きていける」

というものでした。

トラウマがあっても生きられます。

むしろ、そのトラウマを幸福感に結びつけられる生き方があるのです。

その鍵が

「たといわたしが悩みのなかを歩いても、あなたはわたしを生かし、み手を伸ばしてわが敵の怒りを防ぎ、あなたの右の手はわたしを救われます」
(詩篇138:7)

との御言葉です。

この神の約束を心に握りしめ、試練の中を歩いていくと決めた時、その先の将来に希望が確かにあるのです。

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苦難の中で良きものを見つめる眼を養う今日として参りましょう。

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Posted by maruyama