今日のみ言葉【No.1898】(2018年12月 8日)「 神の助けがある」

2018年12月17日

万軍の主はわれらと共におられる、ヤコブの神はわれらの避け所である。
(詩篇46:7)

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ちょっとひねったジョークを一つ。

極度に心配症の人が明日乗る飛行機をキャンセルするかどうか航空会社のカウンターに相談に来ました。

「テロリストが機内に爆弾を持ってくるかもしれないじゃないですか」

受付係は冷静にこう答えました。

「お客様、それは100万回に1回もございません」

ところが客はなおも食い下がり、

「それでは、爆弾を持った人が二人乗りこむ確率は?」

と尋ねるので、受付係は断言しました。

「お客様、それは数学的に100万×100万以下の確率ですから、ゼロに等しいものです」

すると客は急に満面の笑みを浮かべ、明日の飛行機は予定通り乗ると告げ、カウンターを去りました。

翌日、彼はカバンの中に爆弾を忍ばせて空港にやって来ました…。

(わかるかな?)

心配する人はどこまでも心配の種を見つけようとする習性があります。

これは癖ですから修正が可能です。

それはプラスの面に目を向ける訓練となります。

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詩篇第46篇には他の詩篇に見られるような「嘆き」がありません。

あるのは「信頼」のみです。

神は過去にこうして下さった、こんな救いを成し遂げて下さった、と神の助けの記憶を読者に呼び覚まそうとしています。

たとえば

「神がその中におられるので、都はゆるがない。神は朝はやく、これを助けられる」
(詩篇46:5)

これはヒゼキヤ王の時代、大国アッスリヤに攻めこまれた時、

「その夜、主の使が出て、アッスリヤの陣営で十八万五千人を撃ち殺した。人々が朝早く起きて見ると、彼らは皆、死体となっていた」
(列王紀下19:35)

ということを示していると言われています。

人の力の限界の先に、神の助けがあるのです。

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ところが、先に述べたような心配症の人は、「攻めこまれたではないか」ということの方がクローズアップされて見えます。

被害の方を望遠鏡で見ているのです。

そして神の助けというプラス面は、望遠鏡を逆さにし、反対側から見ます。

神の恵みは小さく遠く見えることでしょう。

このような習慣付けをした人は、それと全く反対の方に浸り続けなければなりません。

年末にもらうクルクル巻のカレンダーを壁にかける時、そのままではカレンダーの下の方から上に巻き上がってしまい、使い物になりません。

壁に真っ直ぐになるようにするには、巻かれているのとは反対方向に巻き直し、巻き癖のプラスマイナスを打ち消し、ニュートラルの状態にしてから壁にかけます。

ですから

「万軍の主はわれらと共におられる、ヤコブの神はわれらの避け所である」
(詩篇46:7)

という御言葉に浸るのです。

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ハンセン病患者に寄り添った神谷美恵子医師は、死が間近に迫った頃、このような詩を書いておられます。

「残る日々」

ふしぎな病を与えられ

もう余り生きる日の少きを知れば

人は一日一日を奇跡のように頂く

ありうべからざる生として

まだみどりも花も見ることができ

まだ蓮の花咲く池のほとりをめぐり

野鳥の森の朝のさわやかさを

味わえることのふしぎさよ

(『愛生』、神谷美恵子著、第34巻第2号より)

日野原重明先生はこの詩についてこう書いておられます。

「病に苦しみ、自分の死が間もなく訪れることを知りながらも、静かにそれを受け容れ、病の身にあってなお自分の存在意義を感じた神谷さんは、いのちという時間を与えられ、その時間を他者に捧げることができたことに感謝して亡くなられたのです。」

「たとえ苦境の中でも、与えられたいのちに感謝して、最後に『ありがとう』と周囲の人に言うことができれば、その人は人生に勝利したのだと僕は思います。『終わりよければすべてよし』と言いますが、人生の99パーセントがつらくても、最後の1パーセントがよければ人生全体はよかったと考えられる。だから、今までつらかった、不運だったと思う人もあきらめないでください。苦労したまま死んではいけません。自分の人生は失敗の連続であった、そう思っている人も、最後に自分の人生と和解することができる。死は、あなたがどう生きるかということを示す、残された最後の機会です。」
(『いのちの使い方』、日野原重明著、小学館、P103)

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人生、どこまで行っても神の助けがあることを信じ、今日の一日を感謝して参りましょう。

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