今日のみ言葉【No.2163】(2019年12月 7日)「死の向こう側」
わが身とわが心とは衰える。しかし神はとこしえにわが心の力、わが嗣業である。
(詩篇 73:26)
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KBG84という元気なアイドルグループがあります。
なぜAKB48のような48でなく84かというと、平均年齢が84歳だからです。
沖縄県八重山諸島にある小浜島のおばあちゃんたちの「小浜島(K)、ばあちゃん(B)、合唱団(G)」なのでKBG。
キャッチフレーズは「天国に一番近いアイドル」。
「70歳は、まだひよっこなので入れない」というコンセプトを持ち、「恋愛禁止」という厳しい掟(?)があるのだそうです。
人生の最終盤でも光り輝くことが出来ることを示す生きた実例の皆様です。
しかし、聖書はさらにその先を言っています。
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詩篇第73篇の記者は
「わが身とわが心とは衰える」
と記します。
これは単に人間とは年を経れば老化が進むものだという科学的変化のことを言っているだけではありません。
この詩篇は悪人が栄え、善人が報われないというこの世の不条理を切々と訴えています。
73篇以前の詩篇では、悪が栄えるのは一時的であるとされていますが、ここに至っては、悪人が長期間栄え、健康で悩みがなく平安に過ごしているという事実が認められています。
ダビデ王、ソロモン王に仕えた有能な讃美リーダーであるアサフはそのことで心揺さぶられ、深く悩んだようです。
彼は人前に出て聖歌隊の指揮をしますから、信仰的にも揺らがない立派な見本でいるべきです。
そのアサフが、自分の心の内の動揺と神に対する疑問を表にせざるを得ないほど苦しんだのです。
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しかし、彼の悩みの期間は、聖所に入って祈り、神からインスピレーションを受けて終わりました。
それは
「まことにあなたは彼らをなめらかな所に置き、彼らを滅びに陥らせられる」
(詩篇73:18)
という悟りを得たからです。
なめらかにスムーズに進む人生というのは、彼らに対する神からのこの世での裁きだということが見えたのです。
ちょうど車がツルツルの雪道でスリップすると、どんなにブレーキを踏んでも効果がなく、「ぶつかる、落ちる!」とわかっていても止められないように、なめらかな場所に置かれるということは、滅びに向かって一直線だということがわかったのです。
逆にデコボコだらけの道で、しょっちゅう挫折し、うまく行かない思いを味わいながら歩む人生というのは、その都度神を見上げ、悔い改めの機会を与えられながら進んでいるようなものです。
見ようによっては、それは常に神と共に歩んでいる人生です。
アサフの洞察は、究極的には死の向こう側に永遠の安らぎを得るか、それとも永遠を神の裁きの刑罰を味わいながら過ごすかの違いであることに到達します。
「わが身とわが心とは衰える。しかし神はとこしえにわが心の力、わが嗣業である」
(詩篇 73:26)
この世の不条理をこの世だけで解決しようとしても無理があります。
しかし、この世を終えた後に永遠の世界があると信じ、死の向こう側こそが本格的人生の始まりなのだとする時に、この問題の解決があるのです。
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ただしこれを人に
「そう思え。そう考えるしかないのだ」
と強制することはできません。
それはその人に人生を無理やりあきらめさせることになります。
あくまでも自分が納得し、自分が「そうなのだ」と選択して信じること。
それが健全な信仰の正しい持ち方なのです。
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死は人生の終わりではありません。
死の向こう側に永遠の世界があることを受け入れ、向こう側から今生きているこの人生を見つめつつ、今日の一歩を定めて参りましょう。
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