今日のみ言葉(2011年7月19日)【No.121】
「彼はまたわたしに言われた、『これらの骨に預言して、言え。枯れた骨よ、主
の言葉を聞け。主なる神はこれらの骨にこう言われる、見よ、わたしはあなたが
たのうちに息を入れて、あなたがたを生かす。』」
(エゼキエル37:4-5)
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今日の聖句は、国が滅ぼされ、バビロンに補囚されたイスラエルの民に語られた
言葉です。
捕虜として連れ去られてから何年も経過し、もはや国を復興する道は絶たれたよ
うにしか見えませんでした。
まさにイスラエルは死んで骨になったように状態です。
この民に向かって神は、
「わたしはあなたがたのうちに息を入れて、あなたがたを生かす。」
と宣言されたのです。
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歴史をひもとくと、イスラエルは2回死んで、2回よみがえっています。
1度目はこのエゼキエルの預言がなされた時代で、紀元前586年にバビロンに補
囚されました。約70年後、バビロンはペルシャとの戦いに敗れ、ペルシャ王クロ
スのもと、「イスラエルの民は帰還せよ」との勅令が出され、国は復興しました。
2度目はキリストの来臨後、紀元70年にローマ帝国によって滅ぼされます。その
後、ユダヤ人は世界中に散らばりますが、約1900年後の1948年に現在のイスラエ
ルが国として独立しました。
女子サッカーW杯決勝戦では、試合終了まで残り3分の時点で沢選手が鮮やかな
同点ゴールを決め、負け試合から日本を生き返らせました。
しかし神の業はゲームセットになってから始まるのです。
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A子さんは大学進学を志し、中学3年生の時に猛勉強を始めました。目指す高校
は当然進学校です。教会でも祈り、応援しました。
ところが、あれほど努力し祈ったにもかかわらず、希望した学校は不合格。彼女
は不本意ながらある私立高校に入りました。
その学校は大学進学を目指す生徒は僅かで、科目や内容も大学受験レベルを満た
してはくれません。周囲の人からすれば彼女の夢は儚くも散ったように見えまし
た。
しかし彼女は現実を受け入れました。
「私が落ちたのは中2まで遊んでいたからだ。それを中3の1年間で取り戻せると
思っていた私が甘かった。現実はそうたやすくはない。私はのんびり型だから短
期間で集中して力を出すことは苦手。今からこつこつとやっていこう。」
彼女は悔い改め、高校受験で自分を落としてくれた神様に感謝し、洗礼を受けら
れました。そして腐ることなくその学校で勉強を続けました。
もともと力のあった人ですから、その学校ではずっとトップを維持しました。
そして3年後…。
ずっと1番という文句のつけようのない成績を評価され、その学校に1名だけ与え
られているミッション系の大学への推薦枠で入学が許可されたのです。
もし彼女が希望通りの進学校に入っていたら、更に優秀な人たちがひしめく学校
ですから推薦枠には入れなかったことでしょう。A子さんにとって、「ここでは
進学は無理」と見えるような高校だからこそ、自分の願う以上の進学の道が開か
れたのです。
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神は御心ならば枯れた骨をも生かす力のあるお方です。
ゲームセットを受け入れ、そこから神と共に再び歩み始めて参りましょう。
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