今日のみ言葉【No.515】(2013年 3月 1日)
願わくは主があなたを祝福し、あなたを守られるように。
願わくは主がみ顔をもってあなたを照し、あなたを恵まれるように。
願わくは主がみ顔をあなたに向け、あなたに平安を賜わるように。
(民数記6:24-26)
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今日の聖句は、礼拝の最後の祝祷でよく用いられる個所です。
祝祷は、礼拝を終え、これからこの世に出て行く人々に神の祝福を与える祈りです。
神様は祝福を与えたいと願う方なのです。
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旧約時代のイスラエルにおいて、人々は直接神と会うことはできませんでした。
規定の儀式をしてきよめられた祭司が聖所に入り、その後、幕屋の外で待っている民の前で手を挙げ、祝福の祈りをしました。
しかし、新約時代の今は、イエス・キリストの十字架により、信じる者全ての罪が赦され、きよめられました。
しかもキリストご自身が
「祝福の大祭司」
(ヘブル9:11)
として私たちと共におられます。
ですから、
「はばかることなく恵みの御座に近づこうではないか。」
(ヘブル4:16)
とあるように、積極的に祝福を求めていって良いのです。
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「ポジティブシンキング」という言葉は、もう当たり前に使われていますが、この言葉をアメリカで初めて使ったのがノーマン・V・ピール牧師です。
1952年に出版された彼の著書、『積極的考え方の力(The Power of Positive Thinking)』は、41ヵ国で翻訳され、全世界で2000万部、60年間読まれている超ベストセラーです。
その本の中で、
「どんな問題でも必ず解決されると信じなさい。」
と勧められています。
祝福を与える神を信じるとは、どんな問題でも必ずどこかに解決がある、と信じ、積極的に解決に向けて取り組むことです。
もちろん何でも自分の思い通りに片がつくわけではありません。
思わぬ方向に物事が進展していったり、結局遠回り、損をした、と思うような結果になることもあるでしょう。
しかし、祝福の神を信じるとは、誰もが「失敗」や「不幸」と烙印を押すその中に、あなたしか見いだせない祝福を発見し、それを生かすことです。
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NHKの歌のお姉さんとして活躍した森 祐理(もり ゆり)さんは、一時、声を失うという体験をしました。
このことを通して信仰を持った森さんはゴスペルシンガーとしての道を歩み出します。
ところが、阪神大震災で弟さんを亡くすという悲劇に見舞われます。
森さんは、更にこのことを通し、人の心の痛みを知り、悲しみの中にある多くの方に寄り添うという恵みを得たと語ります。
彼女は今、東日本大震災の被災地である東北を何度も訪れ、慰問コンサートを行っています。
そして、特に、「支援者の支援」をしようとしておられます。
役所に勤める公務員の方々の心のケアです。
自分も被災者でありながら、公務員であるゆえに自分の家族を後回しにし、被災者の支援にまわらざるを得なかった方々の心のケアです。
彼女は多くの苦難を通して、神の祝福を生きる人生を歩んでおられるのです。
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神の祝福を受け、祝福の人として今日も一日歩んで参りましょう。
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