今日のみ言葉(2011年6月6日)【No.78】

「試錬を耐え忍ぶ人は、さいわいである。それを忍びとおしたなら、神を愛する者たちに
約束されたいのちの冠を受けるであろう。」
(ヤコブ1:12)

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試練がやってきた時は喜びなさいと聖書は語ります。試練をくぐり抜ける時に忍耐が養わ
れるからです。

火の粉のように降りかかってくる試練もありますし、自分や家族の命を守るために、あえ
て飛び込んでいかなければならない試練もあります。

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「耐え忍ぶ」というギリシャ語は「ヒュポメノー」といいます。

ヒュポは「〜の下に」

メノーは「とどまる」という意味です。

ちょうど家のひさしの下で雨宿りをしている情景が思い浮かびます。

クリスチャンの忍耐とは、キリストの下にとどまること、み言葉の下にとどまることです。

衝動的に飛び出して、早く何とかしようと焦ることを聖書は勧めていません。

まず、イエス様は何とおっしゃっているか、そしてその御言葉の下にとどまるとは具体的
にどうすることかを祈り求めることです。

試練の時は信仰が試されているのです。忍耐を与えようという神のレッスンの時なのです。

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Aさんは英語が堪能なIT技術者です。内向的性格の彼にとって、人間関係は煩わしいだけ
で、仕事中ずっとコンピュータの画面に向かっている方がはるかに楽なのです。

彼は転職し、アメリカの会社に移りました。そこはIT企業ならではの多国籍職場。英語
を話して日本語がわからないインド人スタッフと、日本語だけを話す日本人スタッフに囲
まれました。

新しい業務内容に慣れるだけでも大変なのに、複雑な人間関係が加わり、Aさんは途方に
暮れました。今まで通りの、「人間関係はめんどくさい、コンピュータの方がいい」とい
う生き方に執着していれば、何もうまくいかない状況に置かれたのです。

何もかも投げ出したくなった時、クリスチャンの彼は祈り、キリストの下にとどまりまし
た。

御言葉は何と言っているだろうか?

Aさんは、同僚たちを心の中で裁いていたことに気づかされ、彼らを大切な人と考えるよ
うにし、悔い改めました。

具体的には、職場の人たちとの間のインターフェース役を買って出て、会議で話したり、
文書のやりとりを翻訳し、通じ合い、仕事が進むことを手伝っていらっしゃいます。

Aさんはこの試練を通る時の心構えを謙虚にこう語っています。

「本当の神を知らない彼らが、祝福へ近づけるよう、というより、少なくともクリスチャ
ンの私が、その邪魔をなるべくしないようにしています。」

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今日も試練を宝へと変えて参りましょう。

初期,御言葉

Posted by maruyama