今日のみ言葉【No.2134】(2019年11月 1日)「神の国問答(9)」
2019年11月1日
よく聞いておくがよい。だれでもわたしのために、また福音のために、家、兄弟、姉妹、母、父、子、もしくは畑を捨てた者は、必ずその百倍を受ける。
(マルコ10:29-30)
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「モノ消費」の時代から「コト消費」の時代へと人々の関心が移りつつある日本です。
「モノ消費」とは、お金を出して物を手元に集める生き方です。
「コト消費」とは、ディズニーランドに行くことを例にあげるとわかりやすいと思います。
夢の国の世界を体験し、「良かったー!」という記憶に残る特別な体験をするためにお金を使うのです。
物が充満してしまうと、「モノ消費」では満足感を得られないのだと我々日本人はわかってきました。
ですから、顧客確保のために企業が「コト消費」にエネルギーを注ぎだしています。
聖書は2千年前からそのことを言っています。
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「いっさいを捨てて、あなたに従って参りました」
(マルコ10:28)
と言うペテロに対して、イエス様は
「よく聞いておくがよい。だれでもわたしのために、また福音のために、家、兄弟、姉妹、母、父、子、もしくは畑を捨てた者は、必ずその百倍を受ける」
(マルコ10:29-30)
と答えられました。
「捨てる」という強烈な表現ですが、これは「モノ消費」とは一線を画し、そこにはもう触れない、はっきりと縁を切るという意志を表すと考えてみて下さい。
そして、福音のために何かを捨てると、かえって多くのものを受けます。
それは物質的なものも含みますが、手に取ることのできない人との関係性であったり、感動の体験という上質な「コト消費」であったりします。
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「畑」すなわち生活を支える給料にこだわりを持つことをやめ、「捨てる」と言うくらいの思いで福音のために生きていると、かえって生活に行き詰まりを覚えません。
もちろん捨てた直後は不自由を感じますし、前途に不安を感じるのは当然です。
無理をし過ぎて生活を破壊するようであってはいけません。
しかし、そのような時期を通されながら、曲がることなく真っ直ぐに神を信じ、キリストに従った生活をしていると、捨てたはずのものがより一層上質なものとなって返ってくるのです。
一番よくわかるのは人間関係です。
キリスト中心の生き方で出会う人間関係の中に入ると、今まで自分がやってきたことは何だったか、と思うほどの安らぎを体験します。
自分は罪人であるという前提の人たちが集まるのですから、いわば「同じ穴の狢(むじな)」です。
ということは、自分を隠す必要がなくなるということです。
そのような生き方になると、あれほど気を使っていた過去の労力がいらなくなります。
また、罪ゆるされた者同士が集うのですから、ゆるしゆるされ合います。
たとえ行き違いがあったとしても、双方が進んで悔い改め、聖霊が和解へと導いて下さいます。
今は滞っていても、聖霊による流れは大きく、ゆるやかでありながら変わりませんから、何年かかってでも「悔い改め、ゆるし、和解」という方向に私たちは進められていきます。
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福音のためにこの世のものをあきらめ、捨てて生きる生き方は、ちょうど飛行機のエコノミークラスに乗っていた人がファーストクラスに乗るようなものです。
客室乗務員(CA)の方の話によると、双方の一番の差は靴の脱ぎ方だそうです。
「ファーストクラスのお客様は全員靴を揃えてお脱ぎになります」
ということは、エコノミークラスの惨状は言わずもがなです。
ファーストクラスに乗る人はCAに敬意を払い、気を使ってくれるのだそうです。
同じ人生の飛行機に乗るとしたら、畑を捨ててでもファーストクラスに乗りたいものです。
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喜んで神に捧げ、ファーストクラスの上質な人生を与えていただく今日として参りましょう。
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