今日のみ言葉【No.2131】(2019年10月29日)「神の国問答(8)」

2019年10月29日

イエスは彼らを見つめて言われた、「人にはできないが、神にはできる。神はなんでもできるからである」。
(マルコ10:27)

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スーパーの自動精算機でお金を払う時、あなたは金額を見てから小銭を入れますか?

お財布から1円、5円と探してピッタリになるように入れるのは案外時間がかかるものです。

面倒くさいのでお札を入れてお釣りをもらうようにすると、財布はいつも小銭であふれて重くなります。

ある店長さんが

「こうしていただけると早くて簡単ですし、私共も助かります」

というワザを教えてくれました。

それは

「財布にある小銭を全部入れてから不足分の札を入れてみてください。そうすれば小銭がまとまりますから」

というものです。

まず金額も見ずに「ジャラーン、ジャラジャラ!」と自動精算機に財布の中の硬貨を全部入れるのです(一度に大量に入れすぎると詰まる恐れがあるのでご用心を)。

そして不足分はお札を入れます。

これだと頭を使わずにササッと会計を済ませられます。

客側では財布の小銭の枚数が減り、まとまって軽くなるというメリット。

店側では細かい小銭が集まるので両替手数料の節約になり、両者Win-Winの関係になるとのことです。

さてこの方法のポイントは、人間の私より機械の方が速く数えることができると認め、しかも正直(?)で決して間違えないと信頼してお金を預けることです。

この「自分以上の存在がある」という認識が、物事をスムーズに、そして限界を越して物事を進めていきます。

神の国に入るのにはこの信頼が必要なのです。

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富んでいる青年が神の国に入るのを自らあきらめた姿を見て、弟子たちは

「それでは、だれが救われることができるのだろう」
(マルコ10:26)

と絶望的な言葉を発しました。

彼らにとって富とは神から祝福されている証拠でした。

ところが、イエス様は

「富んでいる者が神の国にはいるよりは、らくだが針の穴を通る方が、もっとやさしい」
(マルコ10:25)

と言われ、財産と神の国はそもそも無関係であり、自分を犠牲にしたとしても神の国には入れないのだと教えられました。

神の祝福を得ているはずの人が救われず、救いの道が全く見えなくなったのですから、弟子たちが混乱するのは当然です。

これに対してイエス様は

「人にはできないが、神にはできる。神はなんでもできるからである」
(マルコ10:27)

と反応なさいました。

この言葉通りです。

人はそのままでは、そして自分の努力では神の国に入れないのです。

しかし、神にはできるのです。

全能の神の御業を信じる時、救いがなされ、人は神の国に入れるのです。

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さて、現実的に人間はこの世の富と関係しながらそれに依存しない生活などできるものではありません。

お金とスッパリ手を切って、神のみに依存する生活でこの世を生き抜ける人は歴史上稀でしょう。

イエス様のこの高い要求と自分の無力さに挟まれれば、人はどうしようもなくなるものです。

ごまかさずに生きようとする人であればあるほど生きにくくなります。

その中で神を見上げ、この神の命令に従おうとする時、神御自身が導いて下さることを体験します。

すると、神に信頼する生活が一番大事なことなんだと知るようになります。

そこまでは一気には進まず、行きつ戻りつしながら、信じられそうで信じられない危うさを幾度も経験しながら、気がついたら到達しているというようなものです。

神への信頼が自分の生活の中で定着してくると、そこで初めて自分の財産の意義と使途とが明確にわかってきます。

こうなると、生活に必要な一切は神が満たして下さるといことが現実のものとして体験できるようになります。

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まず一歩、神への信頼の歩みを進めることです。

自分の信仰の量りに従い、他人の歩幅でなく、自分の歩幅の一歩で歩み出すのです。

そこに、「人にはできないが、神にはできる」という世界が広がっていくのです。

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