今日のみ言葉【No.2064】(2019年 7月31日)「怒りの顔の後ろには」

2019年7月31日

(タイタンビカスの花)

主は恵み深く、なやみの日の要害である。彼はご自分を避け所とする者を知っておられる。
(ナホム1:7)

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ゴルフのコンペの開会式では、定番の挨拶があります。

「皆さんの日頃の行いが良かったせいか、今日は晴天に恵まれ…」

聞いている人は皆ここで「アハハ」と笑うことになっています。

いつも良い行いばかりしているわけではないと知っているからです。

そのことを、軽いジョークで引き出されるのではなく、まともにまじめに神の前に素直に出せる人は幸いです。

預言者ナホムを通して表される神は、そのような人を決して忘れない御方だからです。

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ナホム書のメッセージは単純明快です。

それは「神の裁きは高ぶる者すべてに及ぶ」というものです。

直接にはアッスリヤの首都ニネベに対して神の裁きが預言されていますが、これは普遍的に誰にでも当てはまります。

個人であろうが、個人の集まりである国であろうが、高ぶる者は裁かれます。

神は、背信と罪を見逃す御方ではありません。

ですから、高慢になるならクリスチャンも教会も裁かれ、キリスト教国と言われる国も神の裁きの例外とはなりません。

ナホム書にはっきりと表されている怒りの神、報復の神の姿を知らねばなりません。

「主はねたみ、かつあだを報いる神、主はあだを報いる者、また憤る者、主はおのがあだに報復し、おのが敵に対して憤りをいだく」
(ナホム1:2)

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しかしその中で、キラリと光る箇所が今日の聖句です。

「主は恵み深く、なやみの日の要害である。彼はご自分を避け所とする者を知っておられる」
(ナホム1:7)

怒りの顔の背後にある愛の顔こそ神の本質なのだと信じる人は、そのままの姿で神の中に飛び込みます。

ルカによる福音書第18章9節~14節では、自分を義人だと自任して他人を見下げている人たちへ、イエス様はこう語られました。

「ふたりの人が祈るために宮に上った。そのひとりはパリサイ人であり、もうひとりは取税人であった。パリサイ人は立って、ひとりでこう祈った、『神よ、わたしはほかの人たちのような貪欲な者、不正な者、姦淫をする者ではなく、また、この取税人のような人間でもないことを感謝します。わたしは一週に二度断食しており、全収入の十分の一をささげています』」

表面的には申し分のない信仰生活のように見えますが、実は自分の力を誇っているのです。

パリサイ人とは正反対の例として、当時一般民衆から嫌われ、罪人の代表者としての取税人が現れます。

「ところが、取税人は遠く離れて立ち、目を天にむけようともしないで、胸を打ちながら言った、『神様、罪人のわたしをおゆるしください』と」

どちらが神の御心に沿っているのでしょうか。

「あなたがたに言っておく。神に義とされて自分の家に帰ったのは、この取税人であって、あのパリサイ人ではなかった。おおよそ、自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされるであろう」

当時、これを聞いていた人は、最後の結論が述べられたところで、

「エ、エー!」

「そんなことがあるものか!」

と、ドッとどよめいたことでしょう。

それくらい当時の常識とはかけ離れた教えでしたが、神の御心の中心を射抜いているお話だったのです。

罪人の自分をそのまま認めることはとても難しく、第一、人間は自分がそんなに悪いとは思っていませんし、人から指摘されても逃げてしまうものです。

しかし、神を避け所とし、自分にどんな落ち度があり、失敗があり、欠点があると知っていても、そのままの姿で神に赦しを請う人を、神は決して忘れることはありません。

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神の裁きの背後には神の愛があることを信じ、神に飛び込む今日として参りましょう。

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