今日のみ言葉【No.2113】(2019年10月 5日)「弱さと共におられる神」
主はヌンの子ヨシュアに命じて言われた、「あなたはイスラエルの人々をわたしが彼らに誓った地に導き入れなければならない。それゆえ強くかつ勇ましくあれ。わたしはあなたと共にいるであろう」。
(申命記31:23)
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二代目社長は無能だ、と世間ではよく言われますが、それは一般化のし過ぎです。
中には必死に勉強して努力する二代目、三代目社長がおられます。
しかし、初代の親が敷いたレールの上に乗って、自分が社長になるのを待っているだけの人はやはり批判を受けるのでしょう。
モーセの後を受け継ぐ、いわゆる二代目社長を任命されたヨシュアはどうだったのでしょうか?
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ヨシュアは恐れていました。
いよいよあの大指導者モーセの後を継いでイスラエルの民を約束の地に導くに当たり、今までどんなに苦労したかを彼は身にしみて知っていたからです。
彼は元々恐れを知らない勇士でした。
カナンの地への最初の偵察後、ヨシュアとカレブは神の約束を信じて今その地に入りましょうと進言したことがそれを物語っています。
「ただ、主にそむいてはなりません。またその地の民を恐れてはなりません」
(民数記14:9)
彼は純粋に神を信じ、御心の通りに振る舞い、信仰の言葉を発したのです。
ところがその反応は、
「会衆はみな石で彼らを撃ち殺そうとした」
(民数記14:10)
というものでした。
ヨシュアは神に従おうとしたゆえに命の危険に遭ったのです。
イスラエルの民はその反逆の報いを荒野の40年の生活ということで払わなければなりませんでした。
先輩モーセの苦労、神に従う時の危険、40年の荒野の生活…。
ヨシュアはこれから行く先でも同じような試練が待ち受けていることを感じ取っていました。
恐れないわけがありません。
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しかしこれは不思議で大いなる神の御計画の一部であったと言わざるを得ません。
ヨシュアは
「恐れを知らぬ強い人」
から
「恐れを知る弱い人」
に変えられなければならなかったのです。
神は弱い人を選び、そこに神の力を注いで強さを与え、この世に神がおられるこをと表そうとされる御方だからです。
元々ある強さで何事かを成し遂げても、それはその人の能力でできたことで、神の力は表されません。
神様に用いられるには、その強い人が弱くさせられなければならないのです。
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ヨシュアは十分自分の弱さを知る人となりました。
そこで神は
「あなたはイスラエルの人々をわたしが彼らに誓った地に導き入れなければならない。それゆえ強くかつ勇ましくあれ。わたしはあなたと共にいるであろう」
(申命記31:23)
と、共におられることを約束し、「強くかつ勇ましくあれ」と命じられたのです。
聖書の中で神は何度もヨシュアを励まします。
代表的な箇所は
「わたしはあなたに命じたではないか。強く、また雄々しくあれ。あなたがどこへ行くにも、あなたの神、主が共におられるゆえ、恐れてはならない、おののいてはならない」
(ヨシュア記1:9)
です。
「~せよ」という肯定形で「強く、また雄々しくあれ」。
「~するな」という否定形で「恐れてはならない、おののいてはならない」 。
この対照的な表現で強調し、神はヨシュアを励ましました。
そしてそう言える根拠は
「わたしはあなたと共にいる」
(申命記31:23)
「あなたがどこへ行くにも、あなたの神、主が共におられる」
(ヨシュア記1:9)
という約束です。
神は自分の弱さを知る人のそばにおられ、その人を神の器として用いられるのです。
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O兄は会社の経営を任された身としてバリバリ働いていました。
ところが、リーマンショックの時に一気に景気が冷え込み、会社の仕事量が通常時の2割に激減しました。
社員の雇用を守るために奔走しましたが、一時退職を願う他なくなったのは彼にとって痛恨の極みです。
その激務とストレスの中、彼は脳梗塞で入院することになりました。
自分で服も着られない、歯も磨けない状態の中で、彼はただ静まりました。
なぜか不安はなく、これは神様からのプレゼントだと思うようになりました。
すると心の中に神様の声が聞こえてきました。
「ここで一服したらいいのではないか。しばらく休みなさい」
退院後、仕事に復帰し、会社の業績も徐々に復活してきました。
そして何と、元従業員の方々に戻ってきてもらえることになったのです。
皆さん生活がかかっていますから他の仕事に行っていて当然。O兄の会社に戻ってくれるとは限らないのに、再雇用できたのです。
「別の所で嫌なことを我慢して働くくらいなら、しばらく内職でもしてつなぎ、またこちらで働かせてもらいたい」
会社の職場環境、彼を通して醸し出される会社の雰囲気が良かったからと言う他ありません。
仕事があってもなくても共に笑い合い、与えられた仕事を大事にし、彼の仕事の原点である「自分を大切にする」という考え方に人々が引き寄せられたのでしょう。
O兄は
「まだまだ神様と共に歩んでいないなあ。弱い自分だなあ」
とおっしゃいます。
しかしその弱いOさんと共に神様が歩んでいてくださることは、第三者の目から見てはっきりとわかります。
神はこのような人を神の器としてお用いになられるのです。
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恐れて退くほどの弱い人になりましょう。
そこで神の力づけがあり、私たちは神の力によって謙遜に事をなすことができるのです。
今日も神と共に歩まれますように…。
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