今日のみ言葉(2011年8月13日)【No.146】
「こういうわけで、安息日の休みが、神の民のためにまだ残されているのである。」
(ヘブル4:9)
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猛暑で企業や家庭の冷房需要が増えたため、東北電力管内では余力2%を切った日もあり
ました。
しかし、ちょうど工場や会社がお盆休みに入ったので、今は何とかしのいでいられるのだ
そうです。
休むことの効用です。
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私たちにも神の安息があります。それは日曜日だけではありません。
様々な試練や悲しみの中にも、そのどこかで神の愛と恵みを経験させていただけるのです。
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第2次大戦中、フランチシェク・ガヨブニチェク氏はアウシュビッツ強制収容所の囚人で
した。
脱走者が出ると、見せしめのため、10人の無関係な人を餓死室に入れるのがナチスの決ま
り。彼はその一人になってしまいました。
「私の妻、子供たち」と泣き崩れる彼の前に、身代わりになりたいと申し出た人がいまし
た。
「私には妻も子もいません。あの人には家族があります。」
それがかの有名なマクシミリアン・コルベ神父でした。
コルベ神父は他の9人と共に刑を受け、亡くなりました。
一方、ガヨブニチェク氏はどうなったでしょうか?彼は生き残りました。
最愛の家族に会えたのでしょうか?、
「コルベ神父が命をかけて守ろうとした二人の息子は、ソ連軍の空襲で死んでしまった」
と、作家の曽野綾子さんはポーランドの彼の自宅を訪れ、聞かされます。
彼はこの厳しい現実の中で生かされるのです。
その後、1982年、コルベ神父はカトリックの聖人に列せられました。
式に出席していたガヨブニチェク氏のそばで、ローマ法王は何気なく立ち止まり、何と彼
を抱擁したのです。
それは、
「苦しまなくていい。あなたがいたからこそ、コルベ神父の偉業が世界に知れたのだか
ら」
と言っておられるようだった、と曽野さんは書いています。
神の慰めと安息が与えられた瞬間でした。
ガヨブニチェク氏は、その13年後の1995年、天寿を全うし、コルベ神父の待つ天国へ旅立
たれました。享年94歳。
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神の愛と恵みは必ず備えられています。神の安息の時をいただく一日として参りましょう。
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※「今日のみ言葉メール」は3月21日から休み無く続けて参りましたが、8月14日(日)〜16
日(火)の3日間、安息をいただきます(^^)。
8月17日(水)から再開させていただきます。よろしくお願いします。
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