今日のみ言葉【No.2104】(2019年 9月25日)「健全な精神」

2019年9月25日

というのは、神がわたしたちに下さったのは、臆する霊ではなく、力と愛と慎みとの霊なのである。
(第2テモテ1:7)

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「霊」という言葉を英語の「スピリット(spirit)」として聞くと、大分印象が変わります。

たとえば、

「霊的一致を持って行きましょう」

と言われるより、

「同じスピリットで行きましょう」

と言われた方が

「そうだな、気持を一致させて、団結して事に当たろう」

と素直に思え、スムーズに行動に移れます。

これを応用して今日の聖句を

「神様が下さったのは、臆病なスピリットじゃなく、力と愛と慎みのスピリットなんだよ」

と言い換えてみてはいかがでしょうか?

こうして読んでみると、新たなインスピレーションが与えられるかもしれません。

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それにしても「慎みの霊」というのがよくわかりません。

その前の、臆病、力、愛というのはわかります。

新共同訳聖書は「思慮分別の霊」と訳しています。

原語のギリシャ語では「健全な精神」(sound mind)という意味です。

私たちは試練や困難に遭って先が見えなくなると、物事を否定的・悲観的に考える状態になり、落ち込んでしまう時があります。

たとえば、2011年3月の東日本大震災の当時、原発事故が重なり、日本中に放射性物質が広がって住む所がなくなり、さらには地下つながりでマグマが連動し、富士山やあちこちの休火山が噴火し始める…、という話を聞いて半分本気にした人がいるはずです。

人はどんどん悪くなる方に考えが傾きやすいのです。

しかし、冷静な科学者たちはデータに基づいて別の結論を出していました。

原発事故は短期間で収束する。低線量の放射線の問題はない。火山噴火の確率は低いので今すぐそうなるとは言い難い。

数年経ってみれば、打撃を被った被害者は、事実ではなく感情に基づいた「風評被害」によるものが多いということがわかります。

神様は私たちに、慎みの霊、つまり、冷静客観的、健全に物事を見る心を授けて下さるのです。

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パニックに陥った時こそ、神に立ち返り、健全に物事を見ることができるようにと自分を訓練しましょう。

「最悪だ~!」と思いたくなる時があります。

しかし、そこでグッと踏ん張って、

「神様、慎みの霊、健全に見ることのできる霊を授けて下さい」

と祈り、あえて冷静に振る舞う訓練を何度も何度も繰り返し、初めて人間はそのスピリットを受け入れられるのです。

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神と同じスピリットで進む今日として参りましょう。

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