今日のみ言葉【No.2121】(2019年10月16日)「思い煩う人生から平安の人生へ」

2019年10月16日

何事も思い煩ってはならない。ただ、事ごとに、感謝をもって祈と願いとをささげ、あなたがたの求めるところを神に申し上げるがよい。そうすれば、人知ではとうてい測り知ることのできない神の平安が、あなたがたの心と思いとを、キリスト・イエスにあって守るであろう。
(ピリピ4:6-7)

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ストレス解消のためにカラオケに行って歌うことは何の問題もありません。

さて、週7で毎日カラオケに行っているとしたら、これはカラオケ依存症なる病気でしょうか?

いいえ、自分の時間やお財布にゆとりがある範囲でやっているのなら、「依存的」とは言えますが病気とは言えません。

これが会社を休んでとか借金してまでカラオケに行っているとなれば、心療内科のお医者さんは「依存症」と診断を下すでしょう。

この「カラオケ」を「祈り」に置き換えてみると、今日の聖句に新たな理解が与えられます。

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人は何か問題に出会った時に初めて祈ります。

週7で毎日祈ることはおかしなことではなく、どの教会の牧師も教会員にそうするように勧めます。

ところで、会社員が仕事をサボってまで祈っていたらどうでしょうか。

また、学生が「合格しますように」と熱心に祈って勉強をせず、母親が子育てをほったらかしにして祈ってばかりいるとしたら…。

この人たちは不安で不安でしょうがないので、その不安を紛らわすために祈っているのです。

とは言っても、その祈りは神を信じその御力を信頼しての祈りではないので、依存症的祈りであり、病的な状態です。

祈っても平安にならないクリスチャンは確かに存在するのです。

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このような人たちは、今日の聖句の一番最初を読むとよいでしょう。

そこには

「何事も思い煩ってはならない」
(ピリピ4:6)

と書かれてあります。

思い煩い中のあなたは思い煩うことをやめなければならないのです。

これは命令形です。

祈ったら思い煩いが無くなるというのは幻想だと考えを変えましょう。

祈っていたら思い煩いが消えるのではありません。

今すぐ思い煩うことを自分でストップすること。

「心配するのはやめた!」と強制的に自分に急ブレーキをかけることが第1ステップです。

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そうは言っても、思い煩うことが何十年の習慣となっている人は、思い煩い停止状態を長く続けられるはずがありません。

また次の思い煩いを求めて心はすぐに動き出します。

心の真空状態は別の何かで埋めなければならないのです。

パウロはそれを感謝の祈りでもって埋めよと言っています。

「ただ、事ごとに、感謝をもって祈と願いとをささげ、あなたがたの求めるところを神に申し上げるがよい」
(ピリピ4:6)

思い煩いの方向に脳が動く前に、過去に体験した感謝の出来事を思い起こし、

「あの時も神は助けてくれた。感謝だった」

という思いの方向に脳を動かすのです。

しかし、思い煩うことに慣れた脳を感謝の方に動かすことはなかなか大変です。

「一体感謝なんてどこにある」

最初は出来なくて構いません。

自動的に思い煩っている脳を作るまでにあなたは自分を訓練なさったのですから、逆も真なりで、自動的に感謝する脳にあなたは自分を作り変えることが出来ます。

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ただし、ここは一挙に自分を作り変えようなどという野心は抱かず、

「まあ、そのうち。ボチボチ」

という程度で、感謝と思い煩いの間を行ったり来たりを繰り返すぐらいがちょうど良いのです。

いまだに思い煩っている自分をゆるし、

「そのうち神様は私を感謝の人に変えてくださるのだろう」

と神に信頼してゆだね、その時を気長に待ち、感謝できることを探していましょう。

やがて

「そうすれば、人知ではとうてい測り知ることのできない神の平安が、あなたがたの心と思いとを、キリスト・イエスにあって守るであろう」
(ピリピ4:7)

という神の平安を体験する時が来ます。

その味をしめた人は、次もまたその本物を味わいたいと思いますから、

「思い煩わないで感謝する。思い煩わないで感謝する」

という行動を続けます。

それが新たな習慣となり、その人を平安の人へと変えていくのです。

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先日、霊園で納骨式を行った時のことです。

予定していた日が台風直撃の日だったので、外で行うことでもあり、天気予報を見て晴れの日に延期していただきました。

ところが、いざ当日になってみると雨模様。

「神様なぜですか?」

と祈っても神様は何の返事もしてくださいません。

人間側ができることは、神が雨を降らせているのだと渋々でも自分に言い聞かせ、その中で最善に事が運ぶように淡々と努力することです。

「雨の中でもできることは感謝だ。台風ほどのひどさでなくて感謝だ」

と感謝を拾い上げながら、喜びと不安の中を歩いているのが現実です。

さて、納骨式は無事終わり、最後の記念撮影となりました。

すると、雨はやみ、雲の間から青空が見え始め、何と空に虹がかかったのです!

このインスタ映えする絶好のシチュエーションの下、ご家族の背後にうっすらと虹が差す記念写真を撮影することが出来ました。

娘さんに聞くと、召されたお母様は虹が大好きで、手紙やご自分の作品に必ず虹の絵を添える方だったそうです。

それで私はわかりました。

「神様、だから雨だったのですね。だから虹だったのですね」

しばしの感動の後、車に乗って帰る時にはもう虹は消えていました。

あの時だけの、記念写真の背後になるようにちょうどよく現れた虹は、まさしく神様からのプレゼントだったと私は信じています。

このように神様はなさるのだと思うと、人生、何も思い煩う必要はないな、と思います。

たとえ雨が降ろうが風が吹こうが、神様はすでに御計画をしておられ、その準備としてあるのだな、と人間的には不利に見える状況の中でも平安を持てるからです。

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思い煩う人生から平安の人生へと、一歩信仰の足を進める今日として参りましょう。

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