今日のみ言葉(2011年10月7日)【No.162】
「神は死んだ者の神ではなく、生きている者の神である」
(マタイ22:32)
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「キリスト教の葬儀は初めてですが、何だか明るい感じがしました。」
という一般の参列者からの感想をいただくことがあります。
亡くなられた方のご家族には当然悲しみがありますが、
「間違いなく天国に行った」
という安心感と、
「また天国で再会できる」
という希望があるので、明るい雰囲気が醸し出されるのでしょう。
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葬儀での牧師の説教は、故人のことも語りますが、むしろ、
「今生きているあなたは、この方の生き方から何を学ぶか」
というところに力点が置かれます。
なぜなら、
「神は死んだ者の神ではなく、生きている者の神である」
からです。
これは亡くなられた方をないがしろにしているのではありません。
故人は天国確定なので、もうすっかり神の御手にお任せできるのです。
しかし、参列者の中には永遠の行き先がまだ確定していらっしゃらない方が多くおられます。
どの人の人生も命ある限り変化し成長できます。どんなに頑なな魂も柔らかく変えられるチャンスが訪れます。
神は今生きている人に働きかけ、全て相働いて益となして下さる方だからです。
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今から56年前、アメリカの大学院で学ぶ女子学生が望まない妊娠をしました。
おなかの中の赤ちゃんの命は、その女子学生の決断にかかっています。
中絶か出産か。
彼女は産む方を選択しました。そして生まれた男の子は養子としてもらわれていきました。
男の子はその後どんな人生をたどったのでしょう…。
彼の名はスティーブ・ジョブズ。アップルコンピュータの創業者です。
彼がいなければ、アイポッド、アイフォーン、アイパッドはありません。映画「トイストーリー」もありません。
今のように音楽をデジタルプレイヤーで自由に聴ける世界もまだ来ていなかったかもしれません。
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これは一人の女性の決断によって始まった、と言っても過言ではないでしょう。
人生には何が起きるかわかりません。
しかし、生きている私達と共に働いて、万事を益に変えて下さるという神が共におられるからこそ、何が起きても感謝する事ができるのです。
スティーブ・ジョブズ氏は昨日この世を去りました。
彼に働きかけた神は、同じように、今生きている私たちにも働きかけて下さっています。
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神と共に生きる一日を過ごして参りましょう。
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