今日のみ言葉【No.2032】(2019年 6月12日)「神の慰めの灯火」

2019年6月12日

主よ、わたしはあなたの昔からのおきてを思い出して、みずから慰めます。
(詩篇119:52)

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「いろは歌」をご存知ですか?

色は匂へど 散りぬるを
我が世誰ぞ 常ならむ
有為の奥山 今日越えて
浅き夢見じ 酔ひもせず

読み方は

いろはにほへと ちりぬるを
わかよたれそ つねならむ
うゐのおくやま けふこえて
あさきゆめみし ゑひもせす

となり、仮名47文字を重複させずに使って作られ、しかも七五調の韻文となっている文学作品です。

聖書に同じような「いろは歌」を探すと、詩篇第119篇がそれにあたります。

ヘブル語アルファベットである、アレフ、ベス、ギメル、ダレス…、と区切られ、例えばアレフの段では最初の文字は全てアレフから始まるように技巧が施されています。

今日の聖句はザインの段で、神の律法を守ろうとする詩篇の記者に対し、神に逆らう者たちが彼を嘲笑い、見下す時どう生きるかが書かれています。

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今日の聖句を各聖書訳で比較するとこうなります。

「主よ、わたしはあなたの昔からのおきてを思い出して、みずから慰めます」(口語訳)

「主よ。私は、あなたのとこしえからの定めを思い出し、慰めを得ました」(新改訳)

「あなたの裁きはとこしえに堪えることを思い 主よ、わたしは力づけられます」(新共同訳)

この中で、「昔からのおきて」「とこしえからの定め」という箇所では、新共同訳の「あなたの裁き」という訳語が最も正確です。

神の言葉通りにはならないではないか、と問い詰められ、あざ笑う人がいる時には、過去においてなされた神の裁きの事例を思い起こしなさいということです。

アダムとエバがエデンの園を追放されたこと、弟アベルを殺した兄カインが受けた報い、ノアの洪水、ダビデ王の姦淫…。

神の裁きは正しく、正当であり、正義は必ず貫かれます。

ただし、そう思い起こすのは、相手に神の裁きが下り、災いが下るようにと復讐を願うためではありません。

神の御わざを思い起こすのは、みずからを慰め、励まし、力づけるためです。

私たちは聖書を通し、そして自分の過去の歴史で神がなして下さった正しい裁きの記憶を大切に保存し、神の聖なる力が見えなくなった時に、その小さな灯火をともして、今の暗闇を耐えるのです。

やがて義の太陽が昇る時が来ます。

それまでじっと耐えるために、神は過去の恵みを与えておられるのです。

「しかしわが名を恐れるあなたがたには、義の太陽がのぼり、その翼には、いやす力を備えている。あなたがたは牛舎から出る子牛のように外に出て、とびはねる」
(マラキ4:2 )

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あなたの恵みの記憶は何でしょう?

神と共に掘り起こし、暗闇を耐える力とさせていただきましょう。

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