今日のみ言葉【No.2033】(2019年 6月13日)「聖書の読み方(11)」

2019年6月13日

あなたがたは、聖書の中に永遠の命があると思って調べているが、この聖書は、わたしについてあかしをするものである。
(ヨハネ5:39)

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推理小説を読むと、この事件は迷宮入りかと思われる最後に、名探偵が理詰めで「絵解き」をし、犯人がわかって、読者はスカッとした思いになります。

さて、もう一度最初から読み直すと、作者があちこちにヒントを置いていたことに気づきます。

「なるほど、ここで匂わせていたのか」

読者はすでに結末がわかっているので、最初は難解に見えた事件も今度は名探偵のように明快に解き明かしていくことができます。

難しいと言われる旧約聖書を読む時、先に新約聖書を読むのはこのようなわけです。

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キリスト教の立場で聖書を読もうとするなら、それはキリスト中心の読み方でなければなりません。

なぜならイエス・キリストご自身がこう言われているからです。

「あなたがたは、聖書の中に永遠の命があると思って調べているが、この聖書は、わたしについてあかしをするものである」
(ヨハネ5:39)

それはあたかも、

「聖書を深く研究すれば真理に到達できると思っているかもしれないが、その聖書は私のことを書いているのだから、私のことを中心に置いて読みなさい。そうすればわかるようになる」

と言っておられるかのようです。

この場合の聖書とは旧約聖書のことです。

ですから旧約聖書を読む際には、その前に新約聖書を読み、キリストの教えと十字架と復活という救いの光を当てて読むことが必要です。

キリスト中心の読み方とはこのようなものです。

まず福音書を読み、イエス・キリストが何を言い、どんなことを成したかを知り、この方がいかなる御方であるかを理解することが聖書全体に通ずるための正道です。

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出エジプト記の聖書研究を完了した後、教会の方々が口々に

「私たちはこんなに手軽に神様と会えるのに、旧約の時代は本当に大変だったのですね。今の恵みがよくわかりました」

とおっしゃいました。

ある方は

「イエス・キリストが神の小羊で、その血によって救われるということがよくわかりました。あれは過越の小羊だったのですね」

と明るい顔で言われます。

旧約を学び、それが新約聖書で完全な形で成就していることに気づかれ、救いが完成した後の地点からかつての未完成の時代を見るので、旧約聖書時代の人間の生き方の欠点も良さも、納得できるのです。

何よりも、その時代から神は人間を愛され、罪を贖うために御子イエスを遣わすという救いの大計画を粛々と進めておられたということに皆さん感動されるようです。

新約の光を当てて旧約を読み、旧約の土台の上で新約があることを理解することが、聖書を読む時の理想的な読み方です。

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まず福音書から読み、キリストを中心に置いて聖書を読む日々を続けて参りましょう。

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