今日のみ言葉【No.2013】(2019年 5月21日)「受難の予告(2)」
2019年5月21日
すると、ペテロはイエスをわきへ引き寄せて、いさめはじめた
(マルコ8:32)
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「ある愛の詩」という恋愛映画の不朽の名作があります(1971年公開。原題"Love story")。
フランシス・レイ作曲による美しい音楽はどこかで聞いたことがおありだと思います。
身分の違う二人が幾多の困難を越え、結婚し、幸せな生活が続くかと思ったところで、ヒロインが不治の病で死んでしまう…。
それはどんなにか大きな悲しみでしょう。
そのことを予告されたのが弟子たちでした。
彼らの間には大きな衝撃が走りました。
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ペテロが「あなたこそキリストです」と信仰告白し、弟子たちの信仰が確かなものとなったと判断されたイエス様は、いよいよご自分の受難の告知をなさいました。
人の子(メシア、キリストのこと)が罪ある人間のために、身代わりとして死ぬことです。
イエス様はこのことを、弟子たちがショックを味わわないように配慮して、それとなくほのめかした…、のではありませんでした。
「あからさまに、この事を話された」
(マルコ8:32)
のです。
これに最初に、しかも激しく反応したのがペテロです。
「すると、ペテロはイエスをわきへ引き寄せて、いさめはじめた」
(マルコ8:32)
諌める(いさめる)とは、目上の人に不正や欠点を改めるよう忠告することです。
江戸時代風に言えば、
「殿、ご乱心を。それはなりません。お考えを改め下さいますよう」
と家来が言っているような感じでしょうか…。
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ペテロは神の救いのわざがどのようになされるかを理解していませんでした。
彼が単純に考えていたのは、イエス様がイスラエルの王となり、国は昔のように栄え、自分たちは出世するということです。
それが、大将であるはずのイエス様が急に弱気になって変なことを言い出すので、
「主よ、とんでもないことです。そんなことがあるはずはございません」
(マタイ16:22)
と、間違いを修正しようとしたわけです。
美しい動機のように見えますが、自分たちの夢が奪われたくないという思いが心の底にあったことは明らかです。
人間というものは、ひそかに自己中心な思い持ち、それを知らずして行動している存在なのです。
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しかし、イエス様はそのペテロの欠点を叱責されたのではありません。
すでにこの時点で、イスラエル民族として正式に「イエスはメシアではない」という見解が出されていました。
ベルゼブル論争が時代の分かれ目です。
もし、旧約で預言されてきた救い主であると受け入れていれば、ペテロが考えていたようにイエス様は王としてイスラエルに迎え入れられ、全世界はメシアの理想的統治の下で、かつてのエデンの園のような生活をすることができたのでしょう。
しかし、メシアを拒否する選択をしたことによって、イスラエルは神から一時的に切り離され、異邦人である私たちが救われる時代となったのです。
全人類の救いのためには、救い主メシアであるイエス・キリストが十字架について死ななければなりません。
それは人間の罪を身代わりに負うことを意味します。
そして、十字架が自分の罪のためであったと信じる者すべてに救いが与えられます。
その道を進んでいくのを妨害する者は、たとえ弟子のペテロであっても叱り飛ばし、はねのけたのです。
ペテロは自己中心ゆえに叱責されたのではありません。
イエス様がひたすら十字架の道を進もうとされたからなのです。
この神の御計画が分かり出すと、思うように状況が進まなくとも、また、御心だと思ってやったのに失敗しても、信仰から離れることはありません。
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神の御心を求め、たとえ失敗があっても自分を責めずに、御心と信じる方向に進んで行く今日として参りましょう。
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