今日のみ言葉【No.1974】(2019年 3月28日)「聖書とイスラエルの歴史(4)」

2019年3月28日

もし、あなたがあなたの神、主の声に聞き従うならば、このもろもろの祝福はあなたに臨み、あなたに及ぶであろう。
(申命記28:2)
しかし、あなたの神、主の声に聞き従わず、きょう、わたしが命じるすべての戒めと定めとを守り行わないならば、このもろもろののろいがあなたに臨み、あなたに及ぶであろう。
(申命記 28:15)

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2018年7月の西日本豪雨で被災した岡山県真備町では、事前に配布されていたハザードマップと実際の浸水地区はほぼ一致していたそうです。

ハザードマップは配布されていたが見たことはなかったという人もいますし、避難指示の放送は聞いていたが、「こんなに水が来るとは思わんかった」と避難しないでいた人もいます。

しかし、「今から私たちは避難しますから、一緒に車に乗りませんか」と隣人に助けの声をかけるほどの人もいたそうです。

人生は体験によって学ぶことも必要ですが、一番賢いのは歴史を通して学び、その警告を受け取り、正しい選択をする人です。

古代イスラエルの民はどうであったのか、それは歴史が明確に示すところです。

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神は申命記第28章で祝福とのろいの両方の契約を示されました。

神に聞き従うなら祝福が臨み、従わないなら呪いが及ぶという非常にわかりやすいものです。

神は契約に忠実な方ですから、その通りに事をお運びになります。

後は民の選択にかかっています。

イスラエルが神に従うかどうか。

結論を先に言えば、彼らは従わない方を選択し、呪いの方を刈り取ることになりました。

神の裁きはバビロン捕囚という形でなされ、国の消滅というあってはならない結果になったです。

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ダビデ王の時代に勢力を伸ばしたイスラエルは、その子ソロモン王の時に栄華の絶頂を極めました。

彼は知恵ある者でしたが、外国人の女性を愛する人でした。

彼はそばめたちの異教習慣を受け入れ、晩年には偶像礼拝に走る結果となりました。

神はそのことに対してソロモンに2度も警告を発しましたが、彼は神に従えませんでした。

さらに、経済繁栄を重視するあまり、民に重税と強制労働を課しました。

すると水面下で民の不満は鬱積していきます。

ソロモン王の死後、内乱が起き、国が二つに分裂するのも当然の結果と言えるかもしれません。

そもそもこれは呪いの方を選択した結果なのです。

「しかし、あなたの神、主の声に聞き従わず、きょう、わたしが命じるすべての戒めと定めとを守り行わないならば、このもろもろののろいがあなたに臨み、あなたに及ぶであろう」
(申命記 28:15)

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その後、イスラエルは坂を転げ落ちるように滅亡に向かいます。

紀元前922年、国は北イスラエル王国と南ユダ王国の2つに分かれ、北王国は紀元前722年にアッシリア帝国によって滅ぼされます。

南ユダ王国は、紀元前586年にバビロンのネブカデネザル王に滅ぼされ、エルサレムの主要人物はバビロン(現在のイラク)に移されます。

これが有名なバビロン捕囚です。

こうやって国は無くなりました。

イスラエルは世界史からその名を消してしまうこととなりました。

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アブラハムという一人の人から始めた神の御計画は、個人から家族へ、家族から部族へ、部族から民族へ、そして民族が統一されて国家という形式にまで発展しました。

これが一挙に崩れ去り、無に帰してしまったのです。

神の計画は人間によって失敗に終わらされたのでしょうか?

いいえ違います。

神は約束通りのことを果たしただけなのです。

祝福とのろいのどちらを選ぶか。

呪いを選んだイスラエルに対して、神は契約通りの答をなさったのです。

バビロン捕囚という厳しい裁きの向こうに、人間の思いを遥かに超えた神の壮大な御計画が広がっていきます。

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「まちがってはいけない、神は侮られるようなかたではない。人は自分のまいたものを、刈り取ることになる」
(ガラテヤ6:7)

祝福の方を選ぶ今日として参りましょう。

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