今日のみ言葉【No.1531】(2017年 5月17日) 082 「大祭司アンナス」(3)
わたしはこの世に対して公然と語ってきた。すべてのユダヤ人が集まる会堂や宮で、いつも教えていた。何事も隠れて語ったことはない。
(ヨハネ18:20)
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『トム・ソーヤーの冒険』の著者として知られるアメリカの作家マーク・トウェインはヘビースモーカーでした。
彼は禁煙について尋ねられた時こんなユーモラスな返答をしています。
「禁煙なんて世界で一番簡単なことさ。オレなんか何千回もやったことがあるぜ!」
“Giving up smoking is the easiest thing in the world. I know because I’ve done it thousands of times."
バスケットボールの名選手マイケル・ジョーダンは失敗についてこう語っています。
「10本連続でシュートを外しても僕はためらわない。次の1本が成功すれば、それは100本連続で成功する最初の1本目かもしれないだろう」
うまく行かず、失敗してもダメージを受けない秘訣は、その先の希望を見ることです。
イエス・キリストが悪の力に潰されそうになってもシャキッとしていられたのは、受難の先の十字架のそのまた先の復活の栄光を見ておられたからです。
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アンナスの不正なやり方に対して、イエス様はそれに対抗するためのもっと強力な力で立ち向かわれたのではなく、光に照らしだす方法を取られました。
まず、被告への尋問の前に証人への尋問を先にしなければならないことをイエス様は明らかにされました。
「わたしはこの世に対して公然と語ってきた。すべてのユダヤ人が集まる会堂や宮で、いつも教えていた。何事も隠れて語ったことはない。なぜ、わたしに尋ねるのか。わたしが彼らに語ったことは、それを聞いた人々に尋ねるがよい。わたしの言ったことは、彼らが知っているのだから」
(ヨハネ18:20〜21)
イエス様は裁判のことを全部分かっておられたので、この裁きの場で行われていることは明らかに間違っていると言われました。
そして、ご自分はすでに公の場で語っていたのだから、それを聞いた人たちの証言を集めて正しい裁きをしなさいと主張されたのです。
片や権謀術数の限りを尽くしてイエス様を無き者にしようとするアンナス。
それに対して「お前は悪いことをやっている!」と対決するのでなく、あくまで「光」で応対するイエス様。
このことによって、アンナスたちの裁判の手続きが不正であるという罪が明らかにされました。
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悪は自分たちが不利になると「力」を使い出します。
「そこに立っていた下役のひとりが、『大祭司にむかって、そのような答をするのか』と言って、平手でイエスを打った」
(ヨハネ18:22)
もし現代日本の裁判の席上で、被告人がその法廷にいる者から暴力をふるわれたとしたら、一体どんなことになるでしょう?
イエス様は怒ることもなく、彼らの間違いを指摘し、ご自分の正しさを堂々と主張されました。
「もしわたしが何か悪いことを言ったのなら、その悪い理由を言いなさい。しかし、正しいことを言ったのなら、なぜわたしを打つのか」
(ヨハネ18:23)
イエス様を裁判にかけているつもりのアンナスが、結果的にイエス様に裁かれている光景をここで見ることが出来ます。
イエス様は真に「義」なる方だからこそ正しいことがよくわかるのです。
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この方を敵に回したら大変です。
たとえ10回シュートを外すように妨害しても、決してあきらめず、次の100回連続どころか無限にシュートを決める御方だからです。
マイケル・ジョーダンのように強力な御方を味方につける方法はただ一つ。
神をこちら側に引っ張るのでなく、私たちがそちら側につくことです。
つまり、自分の罪を告白し、神の前で明らかにすることです。
神は愛にあふれた正しい御方ですから、私たちが自分の罪を告白することによって
「これでお前の弱味を握った。これからはお前を利用してやる」
などとはなさいません。
イエス・キリストの十字架でその全ての罪を赦し、神が味方となられる人生を生きさせて下さるのです。
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S兄はバブル時代の繁栄を享受しましたが、その終焉を見抜けず、事業がうまく行かなくなりました。
彼はその状況を奥様にひた隠しに隠しました。
何とかやりくりし、誰にもわからないように会社の危機を乗り越える努力をしましたが、うまく行くはずがありません。
多額の負債を抱えて倒産。貯金は借金へと変わりました。
彼は先にクリスチャンとなられた奥様に導かれ、教会に初めて来て、聖書のメッセージに触れました。
そこに書いてある放蕩息子の姿はまさしく自分の姿だと認め、彼も続いて洗礼を受け、イエス様の罪の赦しを受け入れました。
それからのS兄は奥様にも誰に対しても秘密を持たなくなりました。
神の前で隠す必要は何もなく、そんな努力をしても無駄なことだと示されたのです。
180度方向転換して神の御心と同じ方向に歩みだしたその後の人生を、神様は大いに祝福して下さいました。
20年はかかると思われていた借金の返済が、その半分の時点で完済することができました。
身体に障害が残るほどの事故に遭いましたが、むしろそのことによって定年以前に仕事やめる決断ができ、それ以降はキリスト教団体に奉仕する道が開かれ、充実した人生を送っていらっしゃいます。
もちろん夫婦関係は以前の比ではなく、お互いもたれかかれ関係でなく、お互いに助け合いながら自立している良き夫婦関係となりました。
光を受け入れる人生には、神が伴って下さるのです。
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イエス・キリストは光となってあなたの人生を照らし出してくださる御方です。
この方と共に、真昼の人生を今日も歩んで参りましょう。
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