今日のみ言葉【No.3311】(2024年 3月15日)「主人が婚宴から帰ってくる話(3)」

主人が夜中ごろ、あるいは夜明けごろに帰ってきても、そうしているのを見られるなら、その人たちはさいわいである。
(ルカ12:38)

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ユダヤでは夜を3区分に分けています。

日没後の午後6時から10時までが夜。

午後10時から午前2時までが夜中。

そして、午前2時から午前6時までが夜明けとなります。

今日の聖書箇所では、主人が夜の10時以降の真夜中に、あるいは午前様になって帰ってきたケースのことを取り上げています。

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私たちはすでにこのお話がキリストの再臨のことだと知っています。

キリストがもう一度地上に戻ってこられることを「再臨(さいりん)」と言います。

英語では、"second coming"ですから、文字通り2回目に来られる時です。

すると1回目の「初臨」はいつだったのでしょう?

皆さんご存知の通り、それはユダヤのベツレヘムで誕生され、33年の生涯を送られた今から約2000年前の出来事です。

十字架と復活後、イエス・キリストは昇天され、天に戻られました。

しかし、やがて地上に帰ってこられます。

これが再臨です。

初臨では、イエス様は最も下の「僕(しもべ)」として人に仕え、罪の赦しのための犠牲となるために来られました。

ところが、再臨の時には立場が逆転し、キリストは最も上の「王」として来られ、全世界を統治し、人類の罪をゆるすのではなく裁くために来られます。

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今回の「主人が婚宴から帰ってくる話」では、主人の帰りを待っている僕たち、つまり、キリストの再臨を信じて待つクリスチャンはどう生きるべきかが教えられています。

それは、

「いつ再臨が来ても良いように、普段から準備していなさい」

ということでした。

ただし、本当にいつ帰ってこられるのか、このお話で説かれているように、正確な時間はわかりません。

イエス様は、

「見よ、わたしはすぐに来る。報いを携えてきて、それぞれのしわざに応じて報いよう」
(ヨハネ22:12)

と言われているので、本当に「すぐ」かというと、人間の感覚とは違って、すでに2000年経っていますが、まだ来られていません。

1世紀の段階で、「遅い。まだか」と思っていたクリスチャンがすでにいたようです。

ペテロの第2の手紙では、

「ある人々がおそいと思っているように、主は約束の実行をおそくしておられるのではない。ただ、ひとりも滅びることがなく、すべての者が悔改めに至ることを望み、あなたがたに対してながく忍耐しておられるのである」
(第2ペテロ3:9)

と、主の愛と忍耐とにより、多くの人が救われるようにという神様のお考えで、キリストの帰りが遅くなっているのだと述べられています。

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今私たちが生きているこの時代は、ユダヤ的夜の区分で言う就寝後すぐでもなく、真夜中でもなく、もう夜明け近くになっているような感覚かもしれません。

そうであったとしても、

「主人が夜中ごろ、あるいは夜明けごろに帰ってきても、そうしているのを見られるなら、その人たちはさいわいである」
(ルカ12:38)

ということなのですから、私たちは現状が聖書の言葉とは正反対のように見えたとしても、

「必ず聖書の言葉通りになる」

と信じて、

「神様は人間に愛想を尽かしたのだ。キリストが再臨するなど嘘だ。あり得ない。人間のことは人間が決める他ないのだ」

などとあきらめたり、気を緩めたりすることなく、いつイエス様が帰ってこられても出て行けるような心構えで現実を生きていくのです。

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神様が見えないような状況を私たちは体験し、どうしてもその中を通らなければならない時があります。

たとえば、世界中で戦争があり、犠牲者が増えて止まない悲惨な状況が報道されると、クリスチャンの方は

「一刻も早く戦争が終結し、人々の命が救われ、平和が訪れますように」

と祈りますが、何年祈ってもそうはならない現実があります。

「神様はどこにいるんだ」

と、夜中のような時を私たちは過ごすのです。

そのようなひどい状況の中でも、

「キリストはやがて来られる」

と信じ抜いた人たちが、このお話の中の忠実な僕たちということです。

そして、その人たちには神様から望外の報いが与えられるのです。

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忠実な者には神様から報いが必ず与えられます。

再臨を信じて待つ今日として参りましょう。

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