今日のみ言葉【No.1942】(2019年 2月18日)「聖書とは何か(4)」

2019年2月18日

みな互に謙遜を身につけなさい。神は高ぶる者をしりぞけ、へりくだる者に恵みを賜うからである。
(第1ペテロ5:5)

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以下は世界の有名人の聖書観です(『聖書ハンドブック』、ヘンリー・H・ハーレイ著、聖書図書刊行会、より)

「私は聖書を、これまでに神が与えた最上の賜物と信じる。世の救い主から発する一切の良きものは、この書を通してわれわれに伝えられる」(リンカーン)

「聖書はただの書物ではない。それに反対するすべてのものを征服する力を持つ生き物である」(ナポレオン)

「いかなる世俗の歴史におけるよりも、聖書の中には確かな真理が存する」(ニュートン)

政治家、軍人、科学者等、あらゆる分野において聖書から影響を受けた人々が多くいます。

それほど力を持った書なら、聖書にはどのように取り組んでいったらよいのでしょうか?

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聖書には神の働きが記され、神と出会うようにという意図が込められています。

ですから、単に古典や良書を読むのだという意識以上に、信仰の書として読むことが正しい読み方です。

信仰の書として、神と出会い、神とはどのような御方かを知る読み方とはどのようなものなのでしょうか。

それには3つの段階を経て読むことをお勧めします。

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まず第1に、どんな本でもそうですが、そこから何かを教えられたい、学びたいという謙遜な思いで読むことです。

これが基本中の基本。

この思いがなければ自分の方が上の立場になり、

「これは必要。これはいらない」

と取捨選択をしながら読むことになります。

そうなると、自分の尺度に合ったものだけが残ることになりますから、せいぜい現状維持が関の山。

自分の今のレベル以上にまで引き上げられるチャンスを失います。

まず謙遜な心で聖書に向かうことです。

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さて、今述べたような読み方を始めると、当然ながらわからない部分が出てきます。

一般的に、古典を何の予備知識もなく読み始めると、3割程度しか理解できないと言われています。

ですから、分からなくて当たり前。

信仰の書としての読み方の第2番目は、わからないことがあっても読み進めていき、わかった部分を大事にするということです。

そして自分なりにわかった部分を生活の中に結びつけ、ひとつひとつ、手ごたえを感じていくことです。

それは暗いうちに登山に出発した人にたとえられます。

目標とする山の頂上どころか足元もおぼつかない暗さの中で登り始め、わかるのは岩や泥のある坂道だということだけです。

やがて薄明るくなり、周りの木々が感じられるようになり、ある所まで登ると、サッと視界が開け、そこで汗を拭い、ひと休みです。

「下界はあそこか。ずいぶん高い所まで来たのだな」

と感動し、そこからまだ見えぬ山頂を目指して再び登り出します。

聖書はこのような読み方をし、一歩々々踏みしめ、わかったところを感謝しながら読んでいけば良いのです。

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そして最後の3番目は、聖書と対話するということです。

たとえば、

「自分で復讐をしないで、むしろ、神の怒りに任せなさい」
(ローマ12:19)

という御言葉が心にとまったら、その思い当たる人に仕返しをすることをやめ、神様にお任せしてみるのです。

また、

「何事でも人々からしてほしいと望むことは、人々にもそのとおりにせよ」
(マタイ7:12)

というところが示されたら、本当にそうやってみるのです。

そして、その結果どうであったかを後で思い巡らします。

これが聖書との対話を続ける生活です。

そのようにしていく時に、聖書を通して神が自分に語るという体験をし、聖書の言葉を通して神と出会っていくのです。

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聖書を信仰の書として読み進めていく今日として参りましょう。

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