今日のみ言葉【No.2095】(2019年 9月12日)「キリスト教イロハ（15）『イスラエル民族（3）』」
それゆえ、主はソロモンに言われた、「これがあなたの本心であり、わたしが命じた契約と定めとを守らなかったので、わたしは必ずあなたから国を裂き離して、それをあなたの家来に与える。
（列王紀上11:11）
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アメリカ人の高校生でジェレミー君が教会に来たことがあります。
英語のジェレミー(Jeremy)はジェレマイア (Jeremiah) の短縮形で、これは聖書の預言者エレミヤのことです。
同様に、マイカはミカ書、ジョエルはヨエル書、ダニエルはダニエル書からとられた名前であることは明らかです。
イザヤ、エレミヤ、ミカ等の主要な預言者たちが活躍した時期は、紀元前8世紀から前6世紀に集中しています。
それは国が滅亡の危機に瀕した時期です。
神は預言者たちを通してイスラエルに警告を何度も発しました。
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今回はイスラエルの滅亡の歴史です。
ダビデ王の子ソロモン王は知恵のある人でしたが、晩年は偶像礼拝に走りました。
原因は
「ソロモン王は多くの外国の女を愛した」
（列王紀上11:1）
ということです。
彼女らの信じる宗教、異教習慣、異なった価値観がソロモンの心を次第に変えていき、
「彼の心は父ダビデの心のようには、その神、主に真実でなかった」
（列王紀上11:4）
と言われるまでになりました。
神は2度、ソロモンに警告を与えましたが、彼の心は神に戻ることはありませんでした。
それゆえ、主はソロモンにこう言われました。
「これがあなたの本心であり、わたしが命じた契約と定めとを守らなかったので、わたしは必ずあなたから国を裂き離して、それをあなたの家来に与える」
（列王紀上11:11）
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ソロモン王の死後、国は二つに分裂します。
ソロモン王の子レハベアム王に愛想を尽かしてクーデターを起こしたヤラベアムが王となった北イスラエル王国と、ダビデの家系が続く南ユダ王国です。
これは紀元前922年のことです。
ヤラベアムは大変有能な人で、人々が元の都エルサレムへ礼拝しに行かないように、金の子牛を二頭作り、国の北部と南部に置き、そこで礼拝させる独自形式を取りました。
北王国は真の神から外れた不信仰のゆえに、紀元前722年、アッシリア帝国によって滅ぼされます。
南王国もまた紀元前586年、バビロニア帝国によって滅ぼされ、王族・貴族・有能な技術者等、国の主要人物はすべてバビロンに移され、補囚となりました。
ここにおいてイスラエルという国は消滅しました。
歴史からイスラエルは無くなったのです。
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イスラエルの滅亡は、人間の力では救いは達成されないということを表します。
人間の力の無さが明らかにされ、希望の果てたところで、時代は急速に救い主の待望へと変わっていきます。
神のみが救いを達成できるという信仰に到達するためには、自分の力の限界を見せつけられねばならなかったのです。
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イスラエルの歴史を通し、私達の人生に思いを馳せる今日の日として参りましょう。
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