今日のみ言葉【No.1308】(2016年 6月20日) 009 「シモンのしゅうとめ」(1)

イエスは近寄り
(マルコ1:31)

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アメリカのハーバード大学で75年間に渡る追跡調査の成果が発表されました。

それは、「幸せになる秘訣とは何か」という研究です。

結論を先に申しましょう。それは

「良い人間関係」

です。

良い人間関係とは、家族・地域・他者との「つながり」を持っているということです。

人とのつながりが強い人は幸福度が高く、健康で長生きします。逆に孤独は肉体的健康に害を及ぼします。

ただし、友達の数が多いとか、結婚しているとかが必要なのではありません。

身近な人たちとの人間関係の質が問題です。

暖かい人間関係は私たちを守ってくれるのです。

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マルコによる福音書第1章30節〜31節の短い記事の中で、

「シモンのしゅうとめが熱病で床についていたので、人々はさっそく、そのことをイエスに知らせた。」
(マルコ1:30)

とあります。

シモンとはペテロに改名する前の名前ですから、しゅうとめとはペテロの妻の母です。

ペテロは奥さんのお母さんを家に迎え入れて看病していたのでした。

なぜ彼女は自分の家や息子の家でなく、わざわざ娘婿の家で世話になっていたのでしょうか?

夫や頼りになるはずの息子は病死したり、何らかの事情があったのかもしれません。

その理由は聖書には書かれていません。

しかしわかることは、ペテロ一家の暖かい人間関係に囲まれ、養生していたということです。

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イエス様はこのしゅうとめに会って下さいました。

それは彼女がイエス様と会う約束を取って、高熱の体を押して、頑張って…、ではなく、しゅうとめの周りの人々が病状をイエス様に知らせたので、イエス様ご自身が来て下さったのです。

「イエスは近寄り」
(マルコ1:31)

とあります。

「熱があってもこれくらい頑張っているのだから、きっと神様もこれを見て動いてくださるだろう」

というのは人間的考えです。

聖書が明らかにする神は、ご自分の方から動いて下さる神の姿です。

むしろ私たちは動きたくても動けない状態にいるのです。

なすべきことがわかっていてもできない状態。それが「罪人」の姿です。

その私たちを、条件付きの愛ではなく、無条件で愛して下さることが

「イエスは近寄り」
(マルコ1:31)

という一句に凝縮されて表されています。

イエス様が私たちの問題のただ中に入ってきてくださること。

私たちはそれをただ迎え入れるのみであること。

それがイエス様との出会いです。

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N子さんは医者の娘として生まれ、子供の頃から「いい子」「成績優秀」を要求されてきました。

それで、100点以外のテストの答案を見せることができず、捨ててしまい、つじつまを合わせるために嘘に嘘を重ねるようになりました。

親の顔色をうかがい、ビクビクしながら生きるのが習慣となった彼女は、結婚後は夫の顔色をうかがう人生となり、ついに心の重荷が体の病気を引き起こすこととなりました。

医師から、

「これは心にも原因がありますから、あなたは今までの生き方を変えなければなりません」

と言われましたが、どうしたらいいのかわかりません。

そのような折り、カウンセリングスクールを知り、受講してみました。

彼女は、理論ではなく、講師がありのままの姿を出し、そのままで生きている姿に驚き、感動に打ち震えました。

いつもビクビクしていたN子さんが「あなたはそのままでいい」という神様の愛のメッセージに暖かく包まれたのです。

「私は親の期待にも夫の期待にも沿わなくてもいい。私はただありのままの自分を喜んで生きていればいい。」

N子さんは神様の期待にだけ応える人生を始められたのです。

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イエス様はありのままのあなたに近づいてくださいます。

近くにおられるイエス様を心に迎え入れる今日として参りましょう。

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