今日のみ言葉【No.1635】(2017年10月26日)「 霊的地動説」

主はこう言われる、バビロンで七十年が満ちるならば、わたしはあなたがたを顧み、わたしの約束を果し、あなたがたをこの所に導き帰る。主は言われる、わたしがあなたがたに対していだいている計画はわたしが知っている。それは災を与えようというのではなく、平安を与えようとするものであり、あなたがたに将来を与え、希望を与えようとするものである。
(エレミヤ29:10-11)

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「地球の周りを太陽が回っている」

とする天動説を信じている人が今でもいたら、私たちは

「可哀想に…。どうかしているのではないか?」

と心配します。

その人は特に自己中心的わがままな性格ではないのですが、自分を中心に物事を見ているので太陽が地球の周りを回っているとしか思えません。

しかし私たちはコペルニクスが唱えた

「地球のほうが太陽の周りを回っている」

という地動説が真理だと知っています。

このように物の見方が180度変わることをコペルニクス的転回と言います。

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現代に生きる私たちの場合、相対性理論を唱えたアインシュタインがこのコペルニクスに当たるでしょう。

時間は一定に進む。それは誰でも同じだという常識を彼は覆し、人によって時間の進み方に違いがあり、速く動いている人の時間の進み方は遅くなると証明しました。

とてもそんなことは信じられないという人は、まだ天動説側にいる人のようなものですから

「可哀想に…。どうかしているのではないか?」

と心配される方に立っていることになります。

実際あなたはカーナビやスマホの地図機能のお世話になってはいませんか?

あれはGPS衛星の電波をキャッチして自分の位置を割り出しているのですが、地球上空を高速で回っている衛星は時間の進み方が遅くなるので、相対性理論による時間差を計算して正確な位置を出しています。

自分の感覚ではとてもそうとは感じられず、むしろその逆だと思いながらも、真理は真理として受け入れていく姿勢が正しいのです。

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バビロン捕囚の時代、イスラエルの民は自分たちの否定的境遇を説明するために

「なぜこんなことになってしまったのか?」

の解釈を様々考えました。

・イスラエルの神よりバビロンの神々のほうが強いのだ

・先祖の罰を我々が代わりに受けているのだ

・神は我々を見捨てたのだ

これに対して預言者たちは、神が人間を見捨てたのではなく人間のほうが神を見捨てたのだと説きました。

「しかしあなたがたは、『主のおこないは正しくない』と言う。イスラエルの家よ、聞け。わたしのおこないは正しくないのか。正しくないのは、あなたがたのおこないではないか」
(エゼキエル18:25)

神は決して人間を見放してはいません。

神は常に反逆する者がご自身の御手の中に帰ってくるのを待っておられるのです。

神は愛ゆえに裁かれ、民はバビロンで70年を過ごさなければなりません。

しかし、神のご計画とお約束は不変なのです。

「主はこう言われる、バビロンで七十年が満ちるならば、わたしはあなたがたを顧み、わたしの約束を果し、あなたがたをこの所に導き帰る。主は言われる、わたしがあなたがたに対していだいている計画はわたしが知っている。それは災を与えようというのではなく、平安を与えようとするものであり、あなたがたに将来を与え、希望を与えようとするものである」
(エレミヤ29:10-11)

自分の感覚では、神に見捨てられた。

しかしそこにコペルニク的転回を持って来なければなりません。

自分を中心としてものを見る見方から、神を中心としてものを見る見方へ強制的にチェンジするのです。

なぜなら、自己中心では今の現実も未来も正しく捉えられないからです。

神は私を見捨てず、平安と将来と希望を与えるご計画を果たそうとしておられる。

これが霊的地動説であり、霊的相対性理論なのです。

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自分が動かなくてすむように回そうとする人生から、自分が神に振り回される人生へ。

実はそこに祝福が備えられた道があるのです。

今日も想定外の出来事に振り回されるかもしれません。

しかしそこに神の不変のご計画があることを信じ、振り回される中に御心を見出す一日として参りましょう。

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