今日のみ言葉【No.911】(2014年10月10日)

あなたの口を広くあけよ、わたしはそれを満たそう。
(詩篇81:8)

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やる気を出す、動機づけをする、モチベーションを上げる、などという言葉がよく使われる世の中です。

とある海外のサイトで、

「モチベーションを上げるにはどうしたらいいか?」

に対する秀逸な答が出され、評判になりました。

その答えとは、

「訓練だ!(discipline)」

というものです。

やる気はいつ起こるかわからない。そんなものに頼っていてはいけない。

強制的に自分自身をベッドから起き上がらせ、自分を仕事に向かわせよ、と言うのです。

つまり、やる気もモチベーションも何もない時でも、それなしで行動できるように自分を鍛えよ、ということになります。

考えずに体が動いている状態。

これが訓練の結果というものです。

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詩篇第81篇は、「やる気」と「訓練」の両方が豊富に含まれている個所です。

神の言葉は、まず恵み先行です。

「わたしはあなたの肩から重荷をのぞき、あなたの手をかごから免れさせた。」
(詩篇81:6)

奴隷であったエジプトから解放するという恵みを与えました。

クリスチャンにとっては以前の罪の奴隷から、キリストの十字架を信じることによって解放されたということです。

その恵みがあるから、

「わが民よ、聞け、わたしはあなたに勧告する。イスラエルよ、あなたがわたしに聞き従うことを望む。」
(詩篇81:8)

と、神に聞き、神に従う訓練をせよと語っておられるのです。

そうすれば、

「あなたの口を広くあけよ、わたしはそれを満たそう。」
(詩篇81:8)

と、神は祝福をいっぱいにして下さることを約束しておられます。

これは、まだ眼も開かない雛鳥が親鳥に向かって大きな口を開けて餌を待っている情景です。

そのようなイメージを心に描く時、私たちの心の中から、神に従っていきたいという大きなモチベーションが湧き上がってきます。

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キリスト教の「ロザリオ」、仏教の「数珠(じゅず)」は、もともと祈りや念仏の回数を数えるために作られたものだと言われています。

紐に通された玉を1個々々手繰るたびに、

「神は私を愛してくださっている」

と唱え、祈りの訓練をしたのです。

「一度祈れば神は確実に聞いているのだから、何百回何千回と同じ事を祈るのは無駄ではないか?」

と考える方もいらっしゃるかもしれません。

現代の心理学はこの行為を

「潜在意識の訓練」

と解明し、説明しています。

つまり、理屈抜きで

「神は愛だ」

と潜在意識に染み込ませるのです。

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このように訓練すると、何も考えなくとも自分の行動が神の愛を土台として動くことになります。

そうすると、雛鳥が何も考えなくても口を大きく開くように、私たちの心の口もいつの間にか大きく広げられています。

「神様は与えてくれるだろうか…」

「この祈りを聞いてくださるだろうか…」

などという不安を払拭する必要はなくなります。

あれ、気がついたら祈っていた…。

あら、気がついたら神の祝福を期待して心が踊っている自分がいる…。

あれ、気がついたら満たされた人生を送っていた…。

あら、気がついたら人を無条件に愛していた…。

そのような人生になるのです。

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神の恵みを思い浮かべ、今日も自分への訓練に勤しむ一日として参りましょう。

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