今日のみ言葉【No.1215】(2016年 1月23日)

自分の神を知る民は、堅く立って事を行います。
(ダニエル11:32)

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ダニエル書第11章は、予備知識がないと理解するのが困難な個所です。

聖書注解書等で学べば、バビロニア帝国以後の、ペルシャ、ギリシャの興亡、そして終末の未来に関わる預言が並べられているのが分かります。

ここでの中心的なことは、世の中の権力者たちの動きで、神を信ずる者たちは振り回され、ある場合には迫害を受けるということです。

「また賢い者のうちのある者は、終りの時まで、自分を練り、清め、白くするために倒れるでしょう。」
(ダニエル11:35)

このような時、私たちの祈りは、「主よ、いつまでですか」といううめきとなって現れます。

それに対して、苦難の中にいるのは、

「終りはなお定まった時の来るまでこないからです。」
(ダニエル11:35)

というのがダニエル書で表されている答えです。

逆に言えば、必ず終わりの時が来る、ということでもあります。

どんな苦難にも、ある定められた期間があります。

ですから、

「自分の神を知る民は、堅く立って事を行います。」
(ダニエル11:32)

とあるように、神を信じる者として堅く立って事を行うことが、どんな環境の中でも神の栄光を表して生きていける秘訣です。

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2014年に宮内庁から公開された『昭和天皇実録』によれば、昭和天皇の子供時代、二人のキリスト教関係者に育てられたことが記されています。

一人は足立タカ。お父さんがクリスチャンで、キリスト教に深い影響を受けていた女性です。

もう一人は野口幽香(ゆか)。日本で最初の貧しい人々のための保育所である二葉幼稚園を創設したクリスチャンです。

彼女らが、保母・幼児教育者としてどのように幼少期の昭和天皇に接したかまでは分かりませんが、天皇家は神道ですから、真正面からキリスト教教育を施すことはできなかったでしょう。

しかし、青年になった昭和天皇がヨーロパを訪れた際、バチカンのローマ法王との面会を果たしているということは、少なからぬ影響があったのだと思われます。

また、敗戦後、昭和天皇はキリスト教に急接近し、カトリックに改宗するのではないかと思われた時期もあります。

どこに置かれたとしても、

「自分の神を知る民は、堅く立って事を行います。」
(ダニエル11:32)

と、神に忠実に事を行う者を通して、神はその人が想像する以上の御業を成して下さるのです。

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「だから、愛する兄弟たちよ。堅く立って動かされず、いつも全力を注いで主のわざに励みなさい。主にあっては、あなたがたの労苦がむだになることはないと、あなたがたは知っているからである。」
(第1コリント15:58)

御言葉に堅く立ち、神から与えられた一事を今日もやり遂げて参りましょう。

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