今日のみ言葉【No.1911】(2019年 1月 7日)「クリスチャンの規準(2)」
キリストに合うバプテスマを受けたあなたがたは、皆キリストを着たのである。
(ガラテヤ3:27)
京都のMKタクシー経営者の青木氏が世界的デザイナーの森英恵さんに制服のデザインをお願いした時の話です。
「タクシーの運転手は飛行機のパイロットと同じで、人命を預かる大切な仕事」
この崇高な理念からスタートした計画は、最初からつまづきました。
出来上がった制服はあまりにも斬新で、衿がなく、女性的に思えたのか、百人を超える従業員が、その制服を着たくないとの理由で辞めていったのです。
しかし、神を信じて生きる時に、神の「ところが」があるのです。
「ところが、フランス俳優のアラン・ドロンが京都を訪ね、全く同じスタイルの服を着ているのが報道され、一躍有名になりました。やがて、運転手の方が制服を喜ぶばかりか、仕事以外でも着るようになったと言います。私たちは皆、イエス様を信じてクリスチャンとなり、キリストを着たのです。最初は、クリスチャンであることの旗色を鮮明にすることに躊躇する人もいます。しかし、キリストの芳しい香りゆえに、人々が『何とすばらしい人たちだろう』と賞賛するようになります。」
(2002年5月12日米沢興譲教会週報霊想より)
クリスチャンである旗色を鮮明にして生きるということが、やがてあなたの生活を神の祝福で満たします。
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クリスチャンの規準の第2番目は、自分が神を信じ、イエス・キリストの救いを信じていることを明らかにすることです。
それは政治家が選挙カーで自分の政策や公約を街中に宣伝するようなことでなくて構いません。
教会の礼拝に行く。食前の感謝の祈りをする。昼休みに聖書を読む。
そのような機会を通して、自分がクリスチャンであることを公にしておくことが良いのです。
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自分の立場を明確にしないで、ウヤムヤにしておき、その場その場の空気に合わせる生き方もあります。
これだと人にぶつからないで生きることができるので楽ですが、ある時点で、自分の思いに反してとめどなく流されていきます。
それとは反対に自分の立場を明確にすると、損をすることも得をすることもあります。
まず、価値観の違う方と衝突します。
批判され、どうにも言いようがなく、負けて心に傷を負うことがあるでしょう。
逆に優遇される場合もあります。
全体を調和させようとする日本文化の特徴なのかもしれませんが、
「あの人はクリスチャンだから」
と、周りの方々が配慮して、事前に衝突しそうな状態を取り除いてくれるのです。
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あなたにはあなたなりの「旗色鮮明」の生き方があるでしょう。
人まねをせず、まずそこからスタートすることです。
そのあなたを通して神の祝福が周りに広がっていくからです。
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あるおばあちゃんが九州から雪の東北に引っ越してきました。
老後を息子夫婦の世話になって過ごすことになったからです。
知らない土地ではお隣さんが頼りです。
早速お隣のおばあちゃんと仲良くなりましたが、このお隣さんは日曜日の朝、どこかへ出かけていきます。
「あら、日曜日のこんな朝早くからどこへお出かけですか?」
と尋ねると
「ちょっとそこまで…」
と言ったきりで行き先を教えてもらえません。
しかし、行った先が良い所だということは、帰って来た時のはち切れるような笑顔でわかります。
お隣さんに何度も「どこへ行くのか」と聞いても、笑顔で「ちょっとそこまで」として言ってくれません。
しびれを切らしたおばあちゃんは、とうとうお隣のおばあちゃんに言いました。
「ねえ、ちょっと、私もその『ちょっとそこまで…』という所に連れてって!」
賢明なる読者の皆様は、そこが教会だったということはすでにお分かりのことでしょう。
本来なら、お隣のクリスチャンのおばあちゃんは
「私は教会の礼拝に行っています。あなたもいかがですか?」
と答えるのが模範解答です。
しかし、九州育ちで、実は短気だったおばあちゃんに対してこの回答なら
「あ、キリスト教?だったらいいわ」
となっていた可能性大です。
お隣のクリスチャンおばあちゃんはご自分の笑顔で旗色を表しておられたのです。
その色は選挙カーのような派手さはなく、むしろ淡い色だったのかもしれません。
しかしそれゆえに九州のおばあちゃんは「あの満足さはなんだろう」と自分との違いを感じ、その魅力にひかれて教会に行くようになり、やがて洗礼を受けられました。
後に側溝に落ちて足を骨折した時、このおばあちゃんは
「ありがとさん!」
と叫んだというエピソードが残るほどの信仰の強者(つわもの)になったということです。
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今日も、あなたならではの信仰の旗を掲げ、堂々と歩む一日として参りましょう。
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