今日のみ言葉【No.1836】(2018年 9月14日)「 量りに応じて」

また彼らに言われた、「聞くことがらに注意しなさい。あなたがたの量るそのはかりで、自分にも量り与えられ、その上になお増し加えられるであろう。だれでも、持っている人は更に与えられ、持っていない人は、持っているものまでも取り上げられるであろう」。
(マルコ4:24-25)

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ハーベスト・タイム・ミニストリーズの中川健一師が小学生の頃、道に落ちていた千円札の束10枚を拾い、お父さんと一緒に交番に届けた時の話です。

帰り道、お父さんが「落とし主が現れたら千円もらえるぞ」と言ったので、健一少年は「千円あったら野球のグローブが買える」と思って嬉しくなりました。

続く大阪の親子の会話が傑作です。

父:「1年たって現れなかったら全部もらえる。お前どっちがいい?」

子:「1年待つより今すぐ千円もらったほうがいい。グローブが買えるから」

父:「じゃあ、今、お父ちゃんが千円あげるから、1年後に全部もらっていいか?」

(読者の皆様はここで大笑いをしなければなりません!)

さて、ここでのポイントは大阪人の金銭感覚やがめつさではありません。

大人は1年待てますが、子供は待てないということです。

子供は目先のことで決めますが、大人は将来の良きものを描いて決めます。

だから忍耐できるのです。

ここに価値観の成熟差があります。

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人は自分の持っている価値観で物事を判断します。

これが

「あなたがたの量るそのはかり」
(マルコ4:24)

ということです。

聖書時代の人々もイエス様の話を自分の「はかり」で量って、これは良い話、これは自分には関係ない、と取捨選択をして聞いていたことでしょう。

ところが、人間同様、神様も「はかり」をもってあなたを量るというのです。

しかもその基準は

「あなたがたの量るそのはかりで、自分にも量り与えられ」
(マルコ4:24)

というものです。

これはどういうことなのでしょう?

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イエス様はその直前で

「聞くことがらに注意しなさい」
(マルコ4:24)

と注意を促しておられます。これが解き明かしのためのヒントとなります。

つまり、イエス様の話の全てを受け入れるのでなく、自分が必要としていることや自分に益となることだけを選び、後は捨てていると、それだけしか残りませんよ、ということです。

別の言い方をすれば、イエス様の御言葉のすべてを心にたくわえる人は、さらに神の奥義まで示されるということです。

ですから、イエス・キリストの言葉に対する私たちの心の態度がとても重要になります。

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「ピンとくる」「心が穏やかになる」「恵まれる」

そのようなことももちろん良いのですが、そういった御言葉だけを受け入れる人は、やがて信仰の進歩も生活の向上も止まります。

神様があなたを動かして成長させようとする時、苦痛が伴えばその方向には絶対に行こうとしないからです。

自分の心地よさだけを物差しとして生きるクリスチャンはそうなります。

そして、自分に今何が起きているのかわからなくなるのです。

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キリスト教初心者の時代は自分の感覚に合った聖書箇所しか目に入らないでしょう。

それで良いのです。

まずは聖書の御言葉を心に貯えることが大事です。

しかし、ある程度年月が経ち、教会生活を続け、聖書を読んで祈るディボーションを始められたら、自分を尺度として聖書を読む読み方から、むしろ聖書に自分が読まれてしまう生き方を心がけていきましょう。

それは信仰と生活の「はかり」が聖書から与えられ、その「はかり」に沿って自分を少しでも変えていこうとする生き方です。

そうすると

「持っている人は更に与えられ」
(マルコ4:25)

という神の祝福が好循環する人生が始まっていくのです。

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神はあなたに素晴らしい祝福を与えようとしておられます。

その先の祝福を見据え、そこに続く今日の一歩を踏み出して参りましょう。

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