今日のみ言葉(2012年 2月3日)【No.235】
「ひとりの女が、高価な香油が入れてある石膏のつぼを持ってきて、イエスに近寄り、食事の席についておられたイエスの頭に香油を注ぎかけた。
すると、弟子たちはこれを見て憤って言った、『なんのためにこんなむだ使をするのか。』」
(マタイ26:7-8)
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香油とはユダヤの女性が結婚式の時に初めて開くとても大切なものでした。
現代のお金に換算すると新車一台分くらいの値段になります。
つまり彼女はずっと貯めていた結婚資金を皆はたいてイエス様の頭に香油を注いだのです。
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彼女は自分のために死んで下さるイエス様を見たのです。
今までどうすることも出来なかった罪の重荷と罪責感が、この人のゆえに全く無くなると分かった時の自由と解放感はたとえようもありません。
イエス様さえいればあとは何もいらない、という思いで彼女は自分の全財産を捧げたのです。
しかし、弟子たちの目に、これは無駄遣いと映りました。
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キリストの愛に出会い、キリストの愛に根ざして生きると、無駄遣いしないで人生を適当に生きよう、という思いは薄れていきます。
それに取って代わって、その愛に報いたくてどうしようもないという思いが湧いてきます。
冷静な人には無駄遣いと思えますが、その無駄と見えることに一生懸命になれるのです。
それは、
「最も小さい者のひとりにしたのは、すなわち、わたしにしたのである」
という御言葉の通り、最も小さい者、覚えられていない者、見捨てられた者への愛の行為となって現れます。
やがて人々はその愛の輝きに気づき、神の愛とは何かを見ていくのです。
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マザー・テレサがノーベル平和賞を受賞した理由は、「死を待つ人々の家」の設立に代表されます。
今まさに命が終わろうとし、誰も看取ってくれない路上で倒れた人々のために、最後を「人間」として終えることができ、葬儀も挙げるその行いです。
ある人々には、もはや死ぬだけという人にそのようなことをしても「無駄遣い」だと見えました。
ですから、マザー・テレサの活動には批判もあったのです。
曰く、
「焼け石に水だ」
「政治的に動かなければ大きな変化は見込めない」
しかし、彼女の愛に心打たれた人々がどんどんと増え、その高貴な働きに世界中が感動し、ノーベル平和賞受賞となったのです。
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神は、分かっていても動けないあなたを愛しておられます。
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