今日のみ言葉【No.1731】(2018年 4月16日)「 放蕩息子のたとえ話(1)」

「ある人に、ふたりのむすこがあった。ところが、弟が父親に言った、『父よ、あなたの財産のうちでわたしがいただく分をください』。そこで、父はその身代をふたりに分けてやった。」
(ルカ15:11-12)

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子供ジョークから。

小学生の男の子がテレビで汚職収賄のニュースを見た後、

「ママ、『おしょくじけん』って何?」

と聞きました。お母さんは

「汚職事件っていうのはね、そうねえ…」

と、難しいことをどう簡単に説明できるかとしばらく考え、

「おいしいものをごちそうして、ずるいことをしたのよ」

と言いました。すると、息子は

「なーんだ、『お食事券』もらったのか」

と納得しましたとさ!

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今まで全く触れたことのない新しい概念を説明するには、それまでの知っていたことを取り上げ、「たとえ」として話をします。

「神の愛」という人間が触れたことがなく、理解もできないことを説明するために、イエス様は「たとえ話」を多く用いられました。

ルカによる福音書第15章の放蕩息子の話はその中でも最も有名なものの一つです。

「ある人に、ふたりのむすこがあった」
(ルカ15:11)

ここにお父さんと兄息子・弟息子の3人が登場します。

お父さんが父なる神様、そして、弟息子が罪人である人間を表します。

弟息子は父にこう言います

「父よ、あなたの財産のうちでわたしがいただく分をください」
(ルカ15:12)

これは人間の自由意志の行使を表します。

人には自由意志が与えられていますから、どんなことでも願うことができます。

良いことでも悪いことでも…。

本来その自由意志は、神と愛の交流ができるように与えられ、その意図で使われて初めて祝福となるものでした。

しかし人間はその神の御心に反して、自分の心のおもむくままにやろうとします。

弟息子は父から財産を分けてもらい、それを自分の欲求充足のために使おうとしていたのです。

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さて、お父さんはどうしたでしょう?

人生経験豊かな父親からすれば、弟息子の隠された思惑などお見通しでしょう。

そこで

「良いことに使うなら分けてあげてもいいが、悪いことに使うのならダメだ」

と拒否することもできたでしょう。

しかし父はこうします。

「そこで、父はその身代をふたりに分けてやった」
(ルカ15:12)

神は人間に与えた自由を保証し、その約束を守られるのです。

良いことに使おうが、放蕩三昧で浪費しようが、神は私たちの人生の使い方に一切口を挟みません。

今日の箇所から分かる神と人間の関係は

「神は父として子なる人間に莫大な相続財産を与えておられ、それを自由に使って良いと任せておられる」

ということです。

このことに気づき、神を霊的父親として共に生きる人生には迷いが消えて、くっきりとした道筋が見えてくるのです。

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20世紀の音楽を変えたと言われるビートルズのメンバーにジョン・レノンがいます。

彼は他のメンバーと違って、子供の頃に教会の日曜学校に行き、聖書に触れていました。

彼の詞を読むと、キリスト教を意識している面と、あえてそれを否定し拒絶している面の両方が見て取れます。

特に、亡くなる数週間前、ニューズウィーク誌Barbara Graustark記者のインタビューに、自分はまだ聖書を読んでいると話し、

“Some of [Christ’s parables] are only making sense to me now, after a whole life of sitting in church or school,"
「イエスのたとえ話のいくつかは、長いこと教会や学校に通った後、ようやく今になって意味を持つようになっている」

とも語っています。

ジョン・レノンは殺害される3週間前、「あなたは私の魂を救ってくださった」というタイトルで曲を作り、その録音は現在動画サイトで聞くことができます。

“John Lennon – You Saved My Soul"
https://www.youtube.com/watch?v=musbzUWbDpk

ビートルズ時代、彼は天才的楽曲を作り出し、多くの人々に感動を与えました。

それは、彼が生きる中で心に傷を負い、その悩み・迷いが音楽として昇華された結果だったことは間違いないでしょう。

しかし、死の直前に得た平安の境地から作られたこの曲を聞くと、それまでの彼の重苦しさから解放され、突き抜けた明るさが感じられます。

彼がクリスチャンであったかどうかは確定していません。

しかし私はジョン・レノンが今天国で神を賛美し、やがて私たちが天に行った時、彼のコンサートに招待されるはずと信じています。

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神が与えられた才能と自由を今一度見直し、御心の方向に使おうと定めて参りましょう。

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