今日のみ言葉(2011年5月26日)【No.67】

2017年4月15日

「物惜しみしない者は富み、人を潤す者は自分も潤される。」
(箴言11:25)

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惜しむことなく与えたら、無くなるどころか逆に自分も潤された、という人生を生きられたらいいな、とあなたも思ったことでしょう。聖書はそれがあるというのです。

今日の聖句の前後にその秘密が書かれてあります。

「施し散らして、なお富を増す人があり、与えるべきものを惜しんで、かえって貧しくなる者がある。」(11:24)

聖書は一貫して、与えることによってその人は富み、豊かになると言います。

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お金を持っていると良いことがたくさんあります。

大ベストセラー『気くばりのすすめ』(講談社,1982年)の著者、元NHKの鈴木健二氏は、サラリーマンは「自分の年代x1000円」を余分なお金として常に財布の中に入れておけ、というアドバイスをしています。

20代なら2万円、30代なら3万円、40代なら4万円。

これを、

「返してもらわなくてもいいお金」

としていつも携帯しておきなさい。

いざという時に、「あ、私が出します」、とサッと出せる用意があることで、どんなにか心のゆとりが生まれるか知れないというわけです。

お金は頼りになるというのは本当です。

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しかし、続く聖書の個所にこうあります。

「自分の富を頼む者は衰える、正しい者は木の青葉のように栄える。
」(11:28)

神様から預けられた富を使うのではなく、それを自分の拠り所にしてしまうと衰退するというのです。

お金があることで自分に自信を持つと、その自信はもろくも崩れます。お金自身が揺れ動き、意外ともろいものだからです。

お金を持つことに価値があるのではなく、その富を神の目的のために自由自在に使えることに意味があるのです。

その人に神は更に祝福を注ぎます。

なぜなら、そこに祝福を投下すれば、神様が届けて欲しいと思っている人たちに確実に届くからです。

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宅配便という新しいジャンルを開発したのは、ヤマト運輸の2代目社長小倉昌男氏です。彼は入社した頃、重度の肺結核となりましたが、会社がGHQ関連の仕事を請け負っていたため、米軍ルートで貴重なストレプトマイシンを入手することができ、奇跡的に回復しました。入院中に聖書を差し入れてくれた人があり、それをきっかけとしてクリスチャンとなりました。

宅配便誕生までには以下のような紆余曲折がありました。
「1975年、倒産寸前の危機にあった時、小倉社長は役員に宣言する。『大和運輸は、これからは大口貨物はやめて、小口貨物一本で行く』と。役員らは、小口は手間がかかって採算性が低いと猛反対、『世間知らずの2代目はこれだから困るんだ』などと言う。しかし、小倉社長は、小口の荷物を送る主婦たちは不便をしている、そんな人たちを助けたい、主イエスのことば『自分がして欲しいように人にしてあげなさい』を運送業でも実行したいと決意していた。そして、『真心とおもいやり』をもって、『お客様に喜んで頂く』ことを目標にしてやれば、必ず取り扱い個数は増え、利益を生むようになると確信していたのだ。」(佐藤順主筆,「御翼」2011年5月号その1より)。

その後、電話1本で1個でも家まで集荷に来てくれ、配達先の一戸々々に確実に届けてくれるサービスは国民的な支持を受け、全国に展開。倒産寸前の会社を救ったどころか、日本のインフラを変えました。

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集めるだけ集め、富を持つことが人生の目的ではありません。それを神のため、他者を潤すために惜しまず使うことが御心です。神はその人を決して忘れることがありません。使い尽くして無くなるどころか、自分も大いに潤されていくのです。

神は祝福の宅配便となってくれる人を今日も捜し求めておられます。

人を潤すことを喜びとして生きる一日として参りましょう

初期,御言葉

Posted by maruyama