今日のみ言葉【No.1481】(2017年 2月22日) 067 「サマリヤの女」(6)

この女は水がめをそのままそこに置いて町に行き、人々に言った、「わたしのしたことを何もかも、言いあてた人がいます。さあ、見にきてごらんなさい。もしかしたら、この人がキリストかも知れません」。
(ヨハネ4:28-29)

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1秒に3〜4文字。1行14文字で2行以内のセリフ。

戸田奈津子さんは、映画の字幕翻訳者として40年間、この制限の中で字幕作りに全精力をつぎ込んでこられました。

ところが、60歳の頃から加齢黄斑変性の症状が出始め、それ以来、右目で仕事をしているそうです。

戸田さんはこう言われます。

「両目が見えなくなったら大変だと思うけど、本当にラッキーに右目は生きているのよ。それだけで、十分。私は」
(https://www.buzzfeed.com/eimiyamamitsu/interview-with-natsuko-toda)

現在は平均月1本の割合で、まだまだ字幕翻訳の第一線で活躍しておられます。

視力を失った左目のことを考えるか、まだ見える右目のことを考えるか。

人生の分かれ目です。

どこに価値を置いて生きるか。これが人生を大きく変えていきます。

イエス・キリストを自分の人生の救い主として信じたサマリヤの女には大きな変化が訪れました。

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(1)水がめをそのままそこに置いて

彼女が必要としていたのは水でしたが、水がめを放り出してしまうほどに意識が変わりました。

自分が必要としているものが全く変化してしまったのです。

「これさえあれば幸せになれる」と思っていた「これ」の魅力がなくなり、真の必要に目覚めたのです。

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(2)町に行き、人々に言った

彼女の人間関係が変化しました。

あれほど人との関わりを嫌い、人間関係を断つためには真昼の炎天下での重労働を厭わなかった彼女が、自分の方から人々との関りを求め、話をするため町に行ったのです。

イエス・キリストに出会い、永遠の命の水をいただいた人の価値観は変わり、自分の必要が変わり、そしてその変化は人間関係のあり方へと及んでいきます。

内に宿した神のいのちは、あなた自身を内側から変えていく力があるのです。

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「以前信じていた宗教関係のものがあったら、私がお祈りして代わりに処分しますから持ってらっしゃい」

と教会に来ていた方々に呼びかけた時がありました。

すると、これが人々の隠れたニードに当たってしまいました。

2〜3人程度で終わるだろうという私の予想以上に口コミは広まり、御札(おふだ)や水晶玉がどんどん送られてきました。

果ては屏風まで持ち込まれ、「これでは廃品回収業者になってしまう」と早々に終了宣言を致しましたが、大変驚いた記憶がありました。

寄せられた物を見るたびに、「きっと、これ、高いお金を出して買ったんだろうなあ」と思わされました。

それまではとてもありがたいものと思っていたに違いないこれら物品が、教会に来てイエス・キリストと出会い、永遠の命をいただき、生きた神との交わりを持ち始めると、途端に魅力がなくなり、処理に困る廃品扱いになるのです。

真の救い主との出会いは、十字架の救いを信じるという全く無代価の世界です。

本物にふれると、その後の人生は本物のみを求める人生となっていきます。

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イエス・キリストはあなたの人生を根本から変える御方です。

真に価値あるものを求める今日一日として参りましょう。

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