今日のみ言葉【No.1262】(2016年 4月 8日)

すべて主の命令を行うこの地のへりくだる者よ、主を求めよ。正義を求めよ。謙遜を求めよ。そうすればあなたがたは主の怒りの日に、あるいは隠されることがあろう。
(ゼパニヤ2:2)

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「もういくつ寝るとお正月」という馴染み深い歌は、滝廉太郎作曲の『お正月』という童謡です。

親から「あと7回寝るとお正月だよ」と言われてわかっていても、やっぱり

「はやく来い来いお正月」

と言ってしまうほどお正月が来るのが待ち遠しい気持ちがよく出ている歌です。

お正月は必ず来ると知ってはいても、それでも何度も求めたいその気持ち。

それが今日の聖句の「求めよ」です。

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「求めよ」というヘブル語「バーカシュ」は、一度請求したらそれで十分という事務的な求め方をしません。

もっと心情的な面に重点があります。

7日後に必ず元旦の朝を迎えるのだから、人間にできることはただ待つことのみで、それ以外何もする必要はありません。

しかしやはり「はやく来い来いお正月」と願うこの求め方が「バーカシュ」です。

有名なマタイ7章7節の「求めよ」もこの語が該当します。

「求めよ、そうすれば、与えられるであろう。」
(マタイ7:7)

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何度でも求めて良いのです。

神様は一度聞いたらお忘れにならない方ですから、理論的には一回だけの求めで必要かつ十分です。

しかし、父と子という関係の中では、子どもは

「もういくつ寝るとお正月」

と何度も問い、親は

「あと7回だよ」

「あと5回寝るとお正月だよ」

「今日寝ると明日はお正月になってるよ」

と答える会話を繰り返すものです。

このように何度も繰り返す求め方は、新約聖書が書かれたギリシャ語文法からも裏打ちされます。

ギリシャ語の命令形には不定過去形と現在形を使うものの2種類あります。

不定過去形を使う命令形は、今ここですぐやりなさい、という意味があります。

現在形を使う命令形では、今もそうだがこれからも継続的に行いなさい、という意味があります。

マタイ7章7節の「求めよ」は現在形が使われているので、

「求め続けなさい」

という意の方がより正確です。

従って、霊的な父である神様に対して、必ずそうなると信頼を込めて求め続けることは御心にかなっているのです。

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家族全員がクリスチャンになられたJさんご一家は、一人々々、それぞれの試練の中を通ってイエス・キリストを信じるようになりました。

まずは奥様が教会に来られ、ご主人は事業の行き詰まりという試練の中から、自分が罪人であることを知らされ、洗礼を受けられました。

クリスチャン夫婦となってからは、いがみ合い裁きあっていた二人が、祈りあうご夫妻となられ、子どもたちの救いのために祈るようになりました。

息子さんの一人は、学生時代に心弱り、大きな試練の中を通らされましたが、クリスチャンのお父さんお母さんが支えとなり、彼もそのような状況の中から信仰に目覚め、洗礼を受けられました。

さきごろ、彼は就職が決まり、いよいよ明日は家を出るという前日、

「俺はクリスチャンのオヤジと母ちゃんの子供で良かった」

と言い残し、見事に巣立って行かれました。

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求め続け、神の最善の答えが与えられることを信じ、今日の一歩を進めて参りましょう。

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