今日のみ言葉【No.2804】(2022年 5月 7日)「創世記(17)」

2022年7月19日

アベルの死を嘆くアダムとイヴ(ウィリアム・アドルフ・ブグロー画)

カインは弟アベルに言った、「さあ、野原へ行こう」。彼らが野にいたとき、カインは弟アベルに立ちかかって、これを殺した。
(創世記4:8)

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聖書を読む時に大事なことは、

「聖書はありのまま読む」

ということです。

これは、書かれてあることに、まずは人間的解釈を加えず、

「そのようなことがあったのだ」

として読み進め、そこから聖書が読み手に伝えようとしている中心的メッセージを汲み取るようにするということです。

なぜなら、聖書は、人間が神と出会うように書かれた書物だからです。

聖書が何のために書かれたのか、その目的を正しく理解すれば、聖書に躓(つまず)くことはなくなります。

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カインとアベルの話は、その躓きやすい箇所です。

「神が全知全能で未来のこともわかるのなら、なぜ兄カインが弟アベルを殺す前にそれを止めなかったのか?なぜ、カインにむざむざ罪を犯させたのか?」

と思った人はいないでしょうか。

エデンの園でもそうです。

「なぜ神はわざわざ蛇を野放しにしておいたのか。蛇さえいなければ人間は幸せだったのに」

このように考えると聖書はわからなくなります。

聖書をありのまま読むスタイルが効果を発揮するのはここです。

エデンの園に蛇が置かれていることを、

「そのようなことがあったのだ」

として、そこにはこだわらず、聖書が伝えようとしていることは何かというところに注意して読んでいくのです。

そうすると、何も蛇でも狐でも金魚でも構わないのであって、要は人間は自分の自由意志で神の命令に従わず、自分の思いで動き、罪の性質を持った存在となったことがわかってきます。

これがエデンの園の記事で聖書が伝えようとしている中心的メッセージですから、この部分を受け取れれば聖書を適切に読んだということになります。

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カインとアベルの話では、神は

「もし正しい事をしていないのでしたら、罪が門口に待ち伏せています。それはあなたを慕い求めますが、あなたはそれを治めなければなりません」
(創世記4:7)

と語り、カインの自由意志に任せましたが、彼は罪を治めることができず、自分がしたいことをしたのだ、ということがわかります。

ここもまた

「なぜ神は殺人を未然に防ごうとしなかったのか」

と考えるのではなく、

「そのようなことがあったのだ」

として、ありのままを読んで行き、

「神はこのところから何を私に伝えようとしておられるのか」

と考えながら読み進めていくのです。

さあ、罪を犯した殺人者カインはどう神に弁解するのでしょう?

以下、次回に続きます。

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聖書をありのまま読み、神が伝えようとしているメッセージを確かに受け取る今日として参りましょう。

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Posted by maruyama