今日のみ言葉【No.963】(2015年 1月24日)

見よ、兄弟が和合して共におるのはいかに麗しく楽しいことであろう。
(詩篇133:1)

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受験生暗記必須の四字熟語に「呉越同舟(ごえつどうしゅう)」があります。

昔中国で呉と越という国は敵同士でした。

ところがある時、その両者が同じ舟に乗ってしまい、しかも大風が吹いて舟が沈没しそうになりました。

そこで二人は普段の憎しみなど捨てて互いに助け合った、という故事から出た言葉です。

苦難は時に意外な結果をもたらします。

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今日の聖句は兄弟仲良く暮らす幸せを表しています。

しかし、人類最初の兄弟であるカインとアベルの間では、兄が弟を殺すという悲劇が起きています。

詩篇の記者が見ていた現実もこれと同じでした。

せっかくバビロン補囚から神の奇跡で故国に帰還できたのに、民同士の利害が一致せず、エルサレム神殿の再建や国の復興が進んでいなかったのです。

「兄弟が和合して共におる」

という状態は放っておいたら自然にそうなっていたというものではないようです。

双方の努力が必要であることは通常の人間関係と同じであり、あるいはそれ以上に気を使わなければならないことなのかもしれません。

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人間関係の基本である兄弟間の和合を取り扱っている今日の聖句ですが、

「いかに麗しく楽しいことであろう」

という豊かさを味わうための一つの鍵は、両者ともに同じ方向を向き、同じ問題解決に勤しむことです。

「また、よく言っておく。もしあなたがたのうちのふたりが、どんな願い事についても地上で心を合わせるなら、天にいますわたしの父はそれをかなえて下さるであろう。ふたりまたは三人が、わたしの名によって集まっている所には、わたしもその中にいるのである」
(マタイ18:19-20)

神の答を求めて共に祈る時、苦難は人間関係を強固にする役目を果たしていることにお気づきになることでしょう。

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今日も主に祈り、困難の意味を求めながら一歩を進めて参りましょう。

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Posted by wp2016_toko