今日のみ言葉【No.1216】(2016年 1月25日)

ダニエルよ、あなたの道を行きなさい。この言葉は終りの時まで秘し、かつ封じておかれます。
(ダニエル12:9)

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ダニエル書第12章は世界の終末の預言と、それに対してダニエルに命じられた生き方が記されています。

世の終末の時、ユダヤ人は大規模な迫害の時代を迎えます。

「ひと時とふた時と半時」
(ダニエル12:7)

とは3年半を意味します。

これはヨハネ黙示録の7年間の患難時代の後半の大患難時代を表します。

ユダヤ暦での1年は360日ですから、360×3.5=1260日です。

私たちは旧約とは違い、新約の時代に生きていますから、3年半の大患難時代の終わりにキリストの再臨があり、そこからメシヤであるイエス・キリストが統治する千年王国が始まることを知っています。

「この書の預言の言葉を封じてはならない。時が近づいているからである。」
(黙示録22:10)

とあるように、終末が近いので多くのことが明らかにされる時代になっているのです。

しかしダニエルに対しては、

「この言葉は終りの時まで秘し、かつ封じておかれます。」
(ダニエル12:9)

とされ、それ以上のことは知らされませんでした。

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ダニエルに対して、神は

「ダニエルよ、あなたの道を行きなさい。」
(ダニエル12:9)

と語られます。

神の預言と御心を知り、先にあるゴールを知ったら、その方向に目標を定め、自分の今の生活に全力を尽くしなさい、という意味です。

かつてテサロニケにある教会では「どうせ世が終わるのなら…」と無気力になり、怠惰な生活をする者が現れました。

パウロは預言の曲解を戒め、このように書き送りました。

「あなたがたのうちのある者は怠惰な生活を送り、働かないで、ただいたずらに動きまわっているとのことである。こうした人々に対しては、静かに働いて自分で得たパンを食べるように、主イエス・キリストによって命じまた勧める。」
(第2テサロニケ3:11-12)

この世を見ると、どう考えても人には能力の差があるのです。

ですから、人と比較せず、自分のできるところを精一杯させていただくこと。

すなわち、あなたの道を行くこと。

それがダニエルと同じ人生を生きる秘訣です。

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第2次世界大戦中のナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺の記録を収めた国立ホロコースト記念館「ヤド・バシェム」の庭に、ユダヤ人のために尽くした外国人を記念する場所があります。

そこには名前が記されたプレートと1本の木がそれぞれ植えられていますが、たったひとつだけ、日本語表記のプレートがあります。

「杉原千畝」

当時の外務省の意向に反し、ユダヤ人のためにビザを発行し、6000人の命を救った日本人クリスチャンです。

吟味に吟味を重ねた末のギリギリの決断だったことでしょう。

彼でなければできないその生き方は、戦後何十年の後に見直され、今や永遠に神にも人の記憶にも残される名となったのです。

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神はあなたが自分の道を行くことを喜ばれます。

模範解答になるだけ近づきたいものですが、私たちにできることは自分の答案を書くことです。

あなたならではの道を行く今日の一日となりますように…。

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